■「返して」が言えずにフェードアウト
「お金が足りない」が口癖のママ友とでかけるたび、お金を貸していたという女性。「返して」と言うことができず、結局縁を切ったそうです。
「子どもが幼稚園に通っていた頃、園で出会ったママ友がお金にルーズな人でした。ランチやお茶、買い物など、一緒にでかける約束をしても、なぜかいつも『お金が足りない』と言い出すのです。
そのたびに私がお金を貸すことになるのですが、前回分を返さずにまた借りるという状況で、どんどん金額が増えていきました。一度に貸す金額は500円から1000円程度でしたが、それも積み重なれば高額になりますよね。最終的には10000円を超えました。
それでもまだお金を持ってこないし、お金を返しもしない。あまりの無神経さに呆れていましたが、私にも悪いところはあります。『返して』のひと言がどうしても言えなかったのです。
一緒にでかけなければ『貸して』と言われることもないので、私は『そのママ友と遊ばない』という手段を取りました。ちなみにあれから1年以上が経過していますが、まだお金は返ってきていません。ママ友に限らず、相手が誰でもそうですが、やはりお金の貸し借りはダメですね……」(30代・女性)
1円だって、100万円だって同じお金。たとえ500円でも気軽には「貸して」と言えませんよね、普通。ましてや前回分を返していないのにまた借りるって、どういう神経!? ただ、「返して」と言えない女性にも少し腹が立ってしまいました……。
■「起業を手伝ってほしい」ママ友の言葉に怖くなり……
続いては、起業を目指すママ友に誘われたという女性のお話。言っていることがどんどん変わり、怖くなって縁を切ったそうです。
「再就職を目指して、パートを続けながらパソコン教室に通っていました。そこで出会ったAさんは子どもの年齢が近いということもあり、すぐに仲良くなりました。
子どもを連れて花火を見に行ったり、プールに連れて行ったり、家族ぐるみの付き合いもするようになり、パソコン教室の帰りにはクレープを食べたり、買い物に行ったりと楽しかったのですが、Aさんのお金の使い方に不安を感じていました。
Aさんには、『障がいを持つ子でも安心して通える保育園を作る』という夢がありました。出会った頃からその話は聞いていて、『素敵な夢だな』と応援していたのですが、ある日その夢の実現のために『手伝ってほしい』と誘われました。不安がる私を安心させるためか、『保育園を作るのにお金はかからない』とも言っていました。私は冗談半分だと思い、適当に返事をしていたのですが、どうやらAさんは本気だったようです。
一方その頃から、『500円貸して』『ガソリン代1000円出して』と、お金を要求されることが増え始めました。あまり余裕がなくて子どもにごはんを食べさせられていないといつも話していたので、『それくらいなら』と渡していました。しかしパソコン教室の最終日、『保育園を作るのにお金がいるみたい』『半分出して』と言われたのです。
電車に乗る直前だったのでごまかして帰ったものの、聞いていた話とまったく違うし、とても怖くなりました。これ以降、Aさんとは連絡を取っていません。貸したお金も帰ってきていませんが、もうこれ以上巻き込まれるのはごめんです」(30代・女性)
「お金がかからない」と言っていたはずなのに、あとから「お金が必要」と言い出す。「手伝う」と明言していたら、どうなっていたのでしょうね。
(文・イラスト:ママテナ編集部)