「肺がんの初期症状」をチェックする方法はあるの?医師が監修!

「肺がんの初期症状」をチェックする方法はあるの?医師が監修!

肺がんの原因

肺がんは126,548例の診断数があるのに対し、75,585名の死亡数が統計されています。
5年生存率に関しても34.9%となっています。肺がんにならないためにも原因をきちんと理解することが重要です。

喫煙

がんになる原因は細胞に傷がついてしまうことでがんになりやすいとされています。
その細胞を傷つける一番の原因は喫煙です。喫煙者は非喫煙者と比較し、男性で4.4倍、女性で2.8倍の確率で肺がんになるといわれています。
タバコの煙には3,000〜4,000種類以上の化学生成物が含まれており、50種類以上の発がん性が指摘されています。
近年では電子タバコの普及も増加していますが、これらも発がん性があるため、依存症になる前にも禁煙したほうが良いでしょう。

受動喫煙

受動喫煙とは、周囲の人が吸っているタバコの煙にさらされる状態です。
受動喫煙を受けている人と受けていない人と比較すると、肺がんになるリスクが約1.3倍になるといわれています。また、同居している人が喫煙者の場合も肺腺がんになるリスクが2倍とされています。

アルミニウム・ヒ素・アスベストなどの吸引

肺がんは喫煙だけでなく、環境が原因となって引き起こすこともあり、主にアルミニウム・ヒ素・アスベストなどが挙げられています。
アルミニウムは、土壌・水・食品添加物などに含まれており、一部例として肺がんリスクを上昇させる要因といわれています。
ヒ素とは、自然環境・食品に広く存在している元素の一つです。ヒ素は有機ヒ素化合物・無機ヒ素化合物の2種類に分けられており、肺がんと関係があるのは無機ヒ素化合物の方であるとされています。
主な健康被害の症状は、嘔吐・腹痛・下痢などがあり、長時間体内に溜め込むと肺がんを引き起こすともいわれています。
アスベストとは石綿とも呼ばれている天然鉱物の一種です。電気・熱・化学物質に強く、安価であることから建設資材・家電製品などの製品に使用されてきました。
しかし、その後の健康被害で肺がんと関係があることが判明しており、日本では2012年3月からアスベストを含む製品の製造が全面禁止されています。
アスベストにさらされる可能性がある作業・居住環境にいた方・そのご家族の方はアスベストを原因とした疾患を発症するリスクがあるといわれています。

慢性閉塞性肺疾患などへの罹患

慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive disease)とは、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれる病気の総称になります。
推定される患者数は約500万人以上と考えられており、WHOでは世界の死因の第3位と発表されました。
慢性閉塞性肺疾患の原因はタバコの煙であるといわれており、受動喫煙も対象になります。

肺がんの対処法

肺がんと診断された場合の対処法は病期・治療目標・患者さんの状態によって異なります。
それらを踏まえて、手術・放射線治療・薬物療法・免疫療法に大きく分けられます。
治療前に自身の状態を把握することが、今後適切な治療を受けるために重要です。

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