話題の「ネントレ」は本当に必要?気になる答えと睡眠環境について専門家が解説

「ねんねトレーニング」略して「ネントレ」という言葉、耳にする機会も増えたと思います。赤ちゃんに眠り方の練習をさせてねんね上手にしていく手法ですが、やったほうがいい?と気になっている人に向けて、乳幼児睡眠の専門家がお答えします。

ネントレはすべきか?

赤ちゃん全員に「ネントレをすべきか」と聞かれれば、答えはNOです。このネントレがなにを指しているのかにもよりますが、泣いているのに抱き上げないなどの対応を全員にしたほうが良いかと問われたなら、「そんなことはないですよ」と答えます。

なぜならネントレは、子育ての必須科目のようなものではないからです。あくまで夜泣きや寝かしつけに困っている場合、その解決手段の1つとして用いられるものだからです。

子どもの命を守るためにしてほしいこと

一方で、これは全員にやってほしいということもあります。それは「安全な環境を整えること」です。何よりもこれが大事です。安全な環境と言われてもピンとこない人も多いと思いますので、反対にどんな環境なら危険(リスクがある)と言えるのか、よくある例を挙げてみます。

  • 枕や掛け布団を使っている
  • 低反発マットレスなど大人の寝床に寝かせている
  • ベッドインベッドに寝かせている
  • ぬいぐるみなどと一緒に寝ている

上記は全て窒息のリスクを含んでいます。寝床そのものが柔らかかったり、柔らかいものが寝床に置かれていたりすると、それが鼻や口を塞いでしまい、うまく動けない赤ちゃんはそのまま窒息してしまうことも考えられるのです。命を守るための安全な寝床の整備は、ぜひ全員にしてほしいことです。

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