不足する老後資金への対策
年金だけで老後の生活資金が足りない場合の対策としては、以下のような方法が考えられます。
●支出を見直す
●再雇用・再就職・アルバイトなどで収入を得る
●年金受給開始年齢を繰り下げる
毎月の収支から、減らせる支出がないか確認してみましょう。支出を減らせれば、その分貯蓄に回せたり、急な出費のためにお金を使えたりします。
また、身体的な問題がなければ、定年後も働くことで収入を増やせます。仮にアルバイトで月に10万円の収入があれば、年金が15万円の場合、あわせて25万円となるため、今よりも少し余裕のある生活を送れるでしょう。
さらに、年金受給開始年齢を繰り下げれば、月額0.7%(最大84%まで)が増額されます。例えば、65歳から70歳までの5年間の年金を繰り下げた場合は、通常65歳から受け取れる年金額に対して42%増額された年金を受け取れます。
貯蓄なしで年金15万円では余裕のある老後暮らしは難しい可能性がある
老後生活を年金だけに頼ることは、リスクが大きいと考えられます。
年金15万円の場合は、65歳以上の単身無職世帯の平均支出と同等であるため、節約を心がければ最低限の生活はできるでしょう。
しかし、定年後は病気やけがによる、予期せぬ出費が増える可能性もあります。
定年後も働きながら収入を得たり、年金受給開始年齢を繰り下げたりして、将来受け取れる年金額を増やす方法なども検討してみてください。
出典
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
配信: ファイナンシャルフィールド
関連記事: