早期発見のためのポイント
早期発見のためのポイントとして、舌・歯茎・頬の粘膜など口腔がんが発生しやすい場所を、毎月1回のセルフチェックで確認することが重要です。明るい場所で鏡を使用し、以下の部位を注意深く観察しましょう。
唇の内側・下顎の歯茎
上顎の歯茎周辺
頬内側の粘膜
舌の両脇・舌と歯茎
下顎から首にかけて
また、セルフチェック時に以下の症状が見られる場合、口腔がんの可能性があるかもしれません。
白い斑点・赤い斑点がある
2週間以上治らない口内炎や出血しやすい傷がある
隆起した箇所・かたいしこりがある
顎の下・首の脇が腫れている
飲み込みにくさを感じる
セルフチェック後に不安があれば、自己判断せず早めに耳鼻咽喉科・歯科口腔外科を受診することが早期発見・治療につながります。
口腔がんの治療方法は?
口腔がんでは、手術による病変の切除が治療の中心となるでしょう。初期のがんでは手術後の口腔機能の大半を温存することが可能です。
進行がんで切除による欠損が大きい場合、太ももや腹部の皮膚を使用しての再建が検討されるでしょう。
再発のおそれがある場合は、放射線療法・化学療法が追加されることもあります。ただし、最終的な治療法は、がんの進行状況・患者さんの希望などから総合的に考慮して決定されます。
配信: Medical DOC