口腔がんの初期についてよくある質問
ここまで口腔がんの初期症状・治療法などを紹介しました。ここでは「口腔がんの初期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
口腔がんの初期症状はセルフチェックで発見できますか?
若菜 康弘(医師)
口腔がんの初期症状をセルフチェックで発見することは難しくありません。初期段階では痛みを伴わないことが多く、自覚症状には乏しいです。しかし、口の中をよく観察することで、ただれ・白斑・口内炎・しこりなどの異常を見つけることができます。セルフチェックで気になる症状があれば、早めに耳鼻咽喉科・歯科口腔外科を受診することをおすすめします。
症状が進行するとどのような症状が出ますか?
若菜 康弘(医師)
初期では違和感程度だったのが、がんの進行に伴い症状が強くなります。明らかな痛み・出血・口内潰瘍が現れ、開口障害・舌の運動障害により飲食に支障をきたすこともあります。頸部のリンパ節に転移がある場合、首周辺の腫れ・しこりなどに気づくかもしれません。どの症状も迅速な治療開始が必要な段階のため、早急に耳鼻咽喉科・歯科口腔外科などの医療機関を受診し、精密検査を受けてください。
編集部まとめ
口腔がんは、嚥下機能や構音機能と密接に関わる場所に発生します。早期に治療できれば、口腔機能にほとんど影響を受けることはありません。
喫煙・飲酒・不潔な口腔衛生状態などが発症リスクを上げ、特に60歳代から発生率が高まることが報告されています。
定期歯科検診や本記事で紹介したセルフチェックを参考に、口腔がんの前兆を見逃さないことが大切です。
配信: Medical DOC