「赤ちゃんのアレルギー検査」は何歳から受診できるの?費用についても医師が解説!

「赤ちゃんのアレルギー検査」は何歳から受診できるの?費用についても医師が解説!

「赤ちゃんのアレルギー検査」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「赤ちゃんのアレルギー検査」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

離乳食開始前に赤ちゃんのアレルギー検査は必要ですか?

甲斐沼 孟(医師)

離乳食を開始するにあたって、赤ちゃんのアレルギーの血液検査は、必須ではありませんが、赤ちゃんに多い食べ物アレルギーの原因となる食材には、卵や牛乳、小麦、ピーナッツなどがあることを知っておきましょう。離乳食が本格的に始まる生後6ヶ月ごろから、アレルギーを起こしやすい食材については、順次、慎重に与えてください。

赤ちゃんの食物アレルギー検査はいつから受けることができますか?

甲斐沼 孟(医師)

赤ちゃんの食物アレルギーについては、生後すぐから検査自体はできますが、すべてが明らかに判明するわけではありません。 アレルギー検査は生まれたときから受けることは可能ですが、かりに結果が陽性であっても本当にアレルギーの原因がすべて断定できない場合もあります。

赤ちゃんの猫アレルギー検査はどのように受けますか?

甲斐沼 孟(医師)

猫アレルギーが引き起こされる主な原因物質は、猫の体表面や唾液中に含まれる「Feld 1」(カナ表記:フェルディーワン)という物質です。特に、猫アレルギーを所有している人の免疫系は、猫のフケや皮膚細胞、唾液や尿などの排泄物によって放出された極めて小さい粒子のタンパク質に反応してしまうことで鼻汁や目のかゆみなど様々なアレルギー症状を引き起こすことが知られていますので、アレルギー専門外来に行って相談しましょう。

乳幼児のアレルギー検査は小児科では受けられないのでしょうか?

甲斐沼 孟(医師)

アレルギー診療のガイドラインには、6歳までの乳幼児の食物アレルギーでは、スキンケア、ステロイド軟膏療法、環境整備をすることが先決であり、採血検査など侵襲を伴う処置は症状がどうしても改善しない場合に考慮するとなっています。基本的には、乳幼児の段階で小児科で積極的にアレルギーに関連する血液検査などを実施しない施設のほうが多いと考えられます。

卵を食べて湿疹が出る赤ちゃんはアレルギー検査をすべきでしょうか?

甲斐沼 孟(医師)

卵を食べて皮膚湿疹が出る場合には、アレルギー検査をしてもよいですが、検査のアレルギーに関連する数値が低いのにもかかわらずアレルギー症状が出ることもあります。基本的には、年齢とともにアレルギー症状が改善する可能性が高いので、将来的には安心して食べられるように、定期的に特定の食べ物についての負荷試験を受けるなどして、専門医とともに長い目で経過を見守っていくことをお勧めします。

まとめ 赤ちゃんのアレルギー検査は重要です!

アレルギーとは、食べ物や薬剤、花粉、ハウスダストなど通常であれば身体に特殊な害を与えない物質に対して、過剰な免疫反応が出現する状態を指していて、赤ちゃんにも認められる場合があります。
アレルギーに伴う症状も多彩であり、軽度なケースは自然に軽快することが多いですが、重度な場合には気管支喘息の際に呼吸困難が悪化して窒息を引き起こす、蜂に沢山刺されて血圧が急低下して意識を失うなどアナフィラキシー症状が出現することもあります。
重度のアレルギー反応が出現した際に、適切な対処を実施せずに治療が遅れると命にかかわることもあります。
心配であれば、小児科やアレルギー専門外来を受診して、検査方法や対処策について相談してみましょう。
今回の情報が参考になれば幸いです。

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