小学生までの子どもが、もっとも多く通っている習い事は、やはり「スイミングスクール」。「通わせている」と答えたママさんはなんと23人! つまり、「4人〜5人に1人は子どもをスイミングスクールに通わせている」計算に。さらに「(今は通っていないが過去に)通わせたことがある」と答えたママさんにいたっては、じつに半分以上の56人! 今さらながら、スイミングスクールの人気の高さを再認識できる数字となりました。
ちなみに、「通わせたことがある」(※複数回答可)の2位以下に続くのは「学習塾」(49人)、「英会話」(31人)、「ピアノ」(18人)「書道」(16人)……などなど。これらの習い事に比べて「泳ぐ」ということは、“将来的に役に立ちそう”なイメージが少々薄いような気もします。なのに「なぜスイミングスクール」なのでしょうか?
その理由をまとめてみると、多く見られたのは「子どもの体を丈夫にしたい」「ちゃんと泳げる子どもにしたい」の2つ。
「子どもがぜん息気味だから。私も小さいころスイミングスクールに通ってぜん息が治ったので」(35歳/専業主婦・娘9歳)
「私がカナヅチで、小学校のとき苦労をしたので。だから、バタ足だけじゃなくキチンとクロールができる子にしたい」(32歳/パート・娘5歳)
「顔を水につけられない、シャワーで頭を洗うのもダメ……というくらい水嫌いな子だったので、幼稚園のときから通わせました」(40歳/専業主婦・息子10歳)
「泳ぐということは、生きていくためにまず必要なことだと思った」(30歳/専業主婦・娘2歳)
ただ、一方で “隠れた本音”をつぶやくママたちも。
「ママ友のあいだでスイミングスクールに子どもを通わせていなかったのは私だけだったから」(29歳/派遣社員・息子4歳)
「スイミングスクールに通っていないことで子どもが仲間外れになるのが恐かった……」(35歳/アルバイト・息子7歳)
「泳げない子はイジメられやすいってイメージが……」(31歳/専業主婦・息子7歳)
「学校で自分の娘が赤い線のスイミング帽を被らされるのがカッコ悪い(笑)」(28歳/パート・娘5歳)
結局のところ、“理由”のメインを占めるのは人間関係と見栄!? いつまでたっても水泳に対するモチベーションが上がらないお子さんを“世間体”だけで無理矢理スクールに通わせる──それは本当に子どものためになるのでしょうか? まず、スイミングスクールのメリットとデメリットを客観的にじっくりと考えてから、「通わせるかどうか」を決定しても、遅くはないのかもしれません。
(文:ヤマダカツヤ)