お弁当のメニューはどう考えたらいい? フードコーディネーターのMayu*さんに学童弁当の作り方のポイントを教えてもらった。
●子どものお弁当は食べきれる量にするのが大事!
「お弁当のレシピを考えることも大切ですが、まずは子どもが食べやすいお弁当探しから始めるのが大切です」(Mayu*さん 以下同)
子ども用のお弁当箱といえば、かわいさなどの見た目に意識が向かいがち。でも、重要なのは容量なのだとか。
「朝、お弁当を渡して子どもが帰ってきたら、毎回中身を確認してください。もし残していたら『ちょっと量が多かった?』と聞きながら、子どものちょうどいい量とお弁当箱のサイズを探っていきましょう。食べきれない量のお弁当は食べることがノルマになってしまい、子どもにとってお昼ごはんが楽しくなくなってしまいます」
また、親からすれば好き嫌いなくなんでも食べてもらいたいと思うが、まずはお弁当箱を空っぽにしてきれいに食べきれたという自信を持たせることが大事だという。
「わが家にはどんなおかずでも好き嫌いせずに食べられる小4の息子と、野菜などの好き嫌いが多い小2の娘がいます。2人に渡すお弁当の献立は同じですが、苦手なものは少量にして、食べきれる量に加減します。ごはんの量も兄妹で変えています。帰宅後にお弁当が空っぽだったら、食べきれたことをほめてあげます」
● Mayu*さんのおすすめは保温機能付きのお弁当箱
Mayu*さんはいくつかのお弁当箱を試してみて、そうした調整がしやすい保温機能が付いたコンパクトな3段弁当を選んだのだとか。それを選んだ理由は?
「冷たいごはんを子どもたちがあまり好きではなく、レンジが使えない学童保育だったたからです。もしレンジが使える学童でも、段が分かれているお弁当箱は便利。ごはんとおかずを分けて入れられるため、カレーとごはんを別に入れたり、あんとかた焼きそばをそれぞれ入れたりできるなど、一緒に入れるとふやけておいしくなくなってしまうレシピでも、お弁当にすることができます」
幼稚園や保育園ぐらいのときは蓋を開けるときにこぼしてしまうような作業でも、小学生は開けたり、かけたりするステップを楽しめる年齢。「子ども自身が手を加えるお弁当なら、お昼の時間が一段とうれしいものになる」とMayu*さん。
お弁当を毎朝準備するのは大変だが、子どもにお弁当を作ってあげられるのは、限られた時期だけ。学童弁当を親子のコミュニケーションツールにしてみて!
(ノオト+石水典子)