みんなが勧める肩こり改善策は?
質問&検索コミュニティの「教えて!goo」には、「肩こりで本当に毎日苦しいです」という投稿がありました。重度の肩こりに悩んでいる投稿者。肩がゴリゴリと鳴り、首が横に曲がらないほどに悪化しているそう。精神面にも影響が出ているため、何かアドバイスを求めています。これに対して多数の回答が寄せられていました。
・第一にウォーキング。正確なフォームでしっかり汗をかくぐらい一時間ほど早歩きをしてみましょう。(中略)第二に半身浴。みぞおち程の湯の高さで40度位(後略)
・1~2kgくらいの鉄アレイを両手に持ちます。足を肩幅に開きます。肩を強くあげます(首をすくめるような体勢になります)。何秒かその姿勢を保ちます。肩をおろします。これを1セットで何回かやります。
・試す価値があるのは、背部のウェイトトレーニングですね。それも、女性がよくやる健康体操ではなく、マシンやバーベルで限界まで頑張る本格的な奴です。
ウォーキングから本格的なトレーニングまで「身体を動かす」ことを勧める声。「武田コンシューマーヘルスケア株式会社」の公式サイト「タケダ健康サイト」は、肩こりになる原因のひとつとして運動不足による血行不良を挙げています。

・眼精疲労でもひどい肩こり(首の周囲も)になります。目や視力の検査をし、適切なめがねをかけないと治りません。
・目の疲れも肩こりにきますよ。自分もそうなのですが、1時間に10分休けいできるので、目を休ませてトイレでストレッチをしています。
・私は通常の検眼を行なった後で眼位の検査を行ないます。頭痛・肩凝りに悩まれている方の半数近くに眼位の異常があります。
また、肩こりの理由は目とする意見も多数。「眼位」に言及した回答者は検眼車で各種施設を回っているそうで、質問者は「斜位」ではないかと推測しています。「日本弱視斜視学会」の公式サイトによると、斜位とは左右の視線がずれている状態を指し、大半の人にみられるもの。多くの眼鏡店の公式サイトでは、斜位が重度になると眼精疲労、さらには肩こり・頭痛につながるとしています。
・手のひらのツボ、親指と人差し指が分かれているところの水かきみたいなところのゴリゴリを反対の手でつまんでほぐしたり、中指から手相の大きな線に当たるくらいの手のひらのところを、反対の手を拳にして、その中指の関節でゴリゴリします。
・私はビタミン剤を処方して貰ったら1発で直りました。
マッサージやビタミン剤の摂取を実体験として語る回答者も。血行不良が原因のひとつなら、血行促進の効果があるビタミンや食べ物は効きそうですね。
思い立ったら即実行!
ウォーキングやストレッチ、半身浴、ビタミン剤、マッサージ、ストレッチと、種類が豊富な肩こり改善策。今すぐできるものといえばどれでしょう?
① 歩行を「ちょっぴりウォーキング」に進化させる

毎日実行している運動といえば「歩行」。歩行を全身運動の「ウォーキング」に進化させれば、わざわざ時間を取る必要はありません。「パナソニック」の公式サイトは、ウォーキングは正しい姿勢が重要としています。背筋を伸ばして顎を引く、肩の力を抜く、極力ひざを曲げないなど注意点はありますが、堅苦しく考えすぎることはないそう。
また、2019年9月10日放送された「美と若さの新常識~カラダのヒミツ~」(NHK BSプレミアム)では、「ちょい足しウォーキング」がテーマ。歩く際におなかをへこませる方法に効果ありとしています。筆者の経験では、この方法を試すと便通も快調になった気が…。
とはいえ、まずは日常の歩行を「ちょっぴりウォーキング」にランクアップするところから始めてみましょう。背筋を曲げてスマホを見ながらダラダラ歩くスタイルは絶対にNG。まっすぐ前を見て背筋を伸ばし、テンポ良く歩くだけでぐっと気分も上がるはず。出勤・通学はもちろん、犬の散歩や普段の買い物など、トライできるチャンスはたくさんありますよ!
② 即実行可&超時短のストレッチ
「ストレッチ」といっても、寝転がる姿勢になるものや道具を使うものなど種類はさまざま。そこで、立ち上がる必要もないほど簡単なストレッチを探したところ、「公立学校共済組合」が先生方へお勧めしているものを発見。なかでも「肩を上げて落とす」&「背中で両手を組んで上げる」は、場所を選ばない超時短ストレッチです。数日続ければクセとして定着してくれそう。
また目の疲れを軽減するには、まぶたなどを動かすストレッチが有効。「参天製薬」の公式サイトは、「スピードや強弱を変えながら左右交互にウインク繰り返し」といった目のストレッチを紹介しています。動かすのは顔だけですが、最中の表情を見られたくない場合はトイレ休憩の時間をうまく使うといいかも。
③ お風呂でお湯につかる

肩こりの原因のひとつである血行不良は、入浴の際、お湯につかることでも緩和できます。全身が温まるので効果バツグンといえますが、熱いお湯で一気に温まるのはあまりお勧めできないとか。「日本医師会」の公式サイトによると、42度以上のお湯につかると心拍数が増え、血圧が上昇してしまうそうです。また、心臓に負担をかけたくないなら半身浴がベストとのこと。
筆者のお勧めは、入浴剤を複数用意すること。漢方系やバスミルク系、炭酸ガス系、日本酒(安いものでOK)などから気分に合わせて選べば、リラックス効果がさらに上がりますよ。また、ゆっくりつかる際は汗をかくため、入浴前に水を飲んでおきましょう。
見逃さないで!肩こりは体からのサイン
「またこの痛みか」「慢性化しちゃったな」と、完全回復を諦めたくなる瞬間もある肩こり。とはいえ、肩こりには悪い姿勢や血行不良、眼精疲労、ストレス、緊張など、必ず原因があるはず。Aの改善策が効かないならB、Cと、原因を考えながら試してみてはいかがですか?
「横浜市医師会」の公式サイトによると、肩こりとして放置してはいけないケースもあるそう。たとえば心筋梗塞の場合、胸ではなく肩や頸に痛みを感じることがあるそうです。たかが肩こり、されど肩こり。何らかのサインとして受け止めることで、自分の体とじっくり向き合える機会になるでしょう。