●「担任教師に不満」が過半数越え! その理由とは?
まず、「子どもの小学校の担任教師に不満がある(または、過去の担任教師に不満があった)」かどうかを聞いてみると、「ある」と答えた人が56.8%だったのに対し、「ない」は41.4%と、不満を抱えているママが上回りました。
どのようなことに不満を抱えているのか聞いてみると、次のような結果に。
1位 子どもの悩みに対して親身ではない 43.1%
2位 クラスで問題が起きても上手く解決に導けない 41.4%
3位 子どもを感情的にしかりつける 25.4%
4位 授業の教え方が下手 23.3%
5位 教育者としてやる気が感じられない 22.7%
5位 特定の子どもを贔屓(ひいき)する 22.7%
その他にも、「新任の為、経験不足を感じる。ゆとり世代だからか、宿題などが少ない」(30代)、「担任自身が話すこと、行うことを正しいと思っていて、周りの意見に耳を傾けない」(40代)、「他クラス担任との 指導力の差」(30代)など、教師としての資質を疑問視する声が寄せられました。
では、そうした不満を感じている担任と、上手く付き合うためにどうしているのでしょうか? 一番多かった回答は、「子どもが目の敵にされたら嫌なので何も言わない」で28.2%、次いで、「担任本人や学校には伝えず夫やママ友に愚痴ってスッキリする」が21%でした。
不満を飲み込んでいるママが多い一方で、「校長や教頭、学年主任など、担任よりも上の人に伝える」18.2%、「担任本人に直接会って不満をはっきり伝える」11.6%と、解決に向けて行動を起こしている人もいるようです。
●担任教師に不満をぶつけた結果、どうなった?
また、「懇談会や授業参観に出席してプレッシャーをかける」(40代)や、「学級懇談会の場で困ってることとして話し、他のお母さん達の気持ちも共有し、間接的に先生に伝える」(40代)など、遠回しに是正を促すように働きかけたママもいれば、「感情で事を判断せず、問題を提示して解決の方法を一緒に模索できるようにする」(40代)「新しい先生なのでクラス全体で育てました」(30代)のように、教師の成長を支えようと歩み寄りの姿勢を見せるママも少なからずいるようです。
担任教師に不満をぶつけたあと、関係性に変化はあるのでしょうか? 一番多かった回答は、「あまり変わらなかった」で26.5%、また「不満をぶつける前よりも悪くなった」と「子どもが目の敵にされた」が同率の3.3%となりました。
かたや「不満をぶつける前よりも良くなった」のは、12.7%と、プラスの方向に転じたケースは割合としては少ないことが分かりました。
それぞれの声を拾ってみると、「先生が誤解をして間違っていたので謝ってくれた」(40代)と歩み寄れたママもいれば、「腫れ物に触るようになった」(30代)と好ましくない結果になってしまったママもいるようです。
子どもを思えばこそ、どうしても我慢できない不満は、ぶつけてみることも手でしょう。しかし、不満を伝えたところであまり意味がなかったという声もある以上、どのタイミングで、誰にどのように伝えるのか、よくよく考えて行動に移した方が良さそうです。
(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)