ママ友って必要?適度な距離感でストレスなく付き合おう

第5回 みんなが共感!ママのお悩み
子育てしていくなかで、ママ友の存在に悩む人は多いものです。ママ友のメリットやデメリットを知り、必要性を考えてみましょう。すでにママ友がいる人は、距離感が大切です。ママ友とほどよい関係をつくるためのポイントも確認しておきましょう。

ママ友はいる?いらない?

ママ友については、「いる派」「いらない派」それぞれに主張があります。いる派といらない派が主張する、ママ友のメリットやデメリットをみてみましょう。

いる派の意見

「ママ友は必要」と考えているのは、ママ友がいることによるメリットは大きいと考えるママたちです。

まず、ママ友がいると、必要な情報を得やすくなります。保育園や学校の情報、地域情報、さらにはお買い得アイテムの情報など、ママとして日々必要な情報はたくさんあります。

子育てのヒントやアドバイスをもらえることもありますし、情報を得るつてがあるのは大助かりです。

また、ママ友は「ママ」という同じ立場にあります。愚痴を言ったり弱音を吐いたりしやすいうえ、苦しいときは助けを求めることもできます。

ママ友と親しく付き合っているママのなかには、「ママ友が大きな支えになっている」という人も少なくありません。

いらない派の意見

一方、ママ友いらない派は、ママ友によるトラブルを懸念しています。

ママ友は子どもを介した付き合いですから、価値観や性格が合わないママとつながる可能性もあります。一緒にいればモヤモヤする場面が多く、ママ友の集まりがストレスとなることもあるでしょう。

「情報が欲しいから我慢する」というママもいますが、近年はネットなどでの情報収集も容易です。ママ友いらない派は「わざわざ気疲れする集まりに参加するのは時間がもったいない」と考えています。

噂や悪口好きのママがいれば、不要なトラブルに巻き込まれるかもしれません。孤独を恐れて無理にママ友をつくるより、ひとりでいた方が平穏に過ごせます。

うざいと思ってしまうママ友の特徴

「ママ友」と一括りにされますが、実際のところ様々なタイプのママがいます。常識をわきまえたママならよいですが、なかには一緒にいると疲れてしまうママも少なくありません。

思わず「うざい」と思ってしまうママの特徴を紹介します。

噂・悪口好き

噂や悪口好きのママは、常に話題の中心にいたいタイプです。自分が持つ情報を周囲に披露することで「周囲から一目置かれたい」、他人を悪く言うことで「自分が優位に立ちたい」と思っています。

このようなママは、ときに有益な情報をくれることもあります。しかし、付き合うとなれば、メリットよりもデメリットの方が大きいことを忘れてはいけません。

ママ友間で、他人の噂や悪口を言うことはトラブルの元です。そのことを理解していないママ友とは、一線を置いて付き合う方がよいでしょう。

図々しい

他人に無理なお願いをしたり他人のものを平気で欲しがったりするママも、周囲から浮きがちです。このタイプは他人との距離感が近く、周囲の事情や状況を気にせずに自分の要求を通そうとします。

いわゆる自己中心的な人が多いので、付き合っていると面倒を押しつけられたり自分ばかりが損させられたりするかもしれません。

ママ友という微妙な関係だからこそ、節度を守った行動や態度が求められます。遠慮がまったくなかったり常識外の行動を取ったりするママは、「図々しい」と敬遠されがちです。

おせっかい

おせっかいなママの多くは、自身の価値観をほかのママに押しつけようとします。しかし、悪意がないことが多いので、強く拒絶できません。不要な親切の押し売りが続けば、どうしても「うざい」と感じるようになるでしょう。

このタイプのママは、空気を読んだり他人視点でものごとを考えたりすることが苦手です。ママ友の関係を密にしたがる傾向があるので、「ママ友とは適度な距離を保ちたい」と考える人からは避けられます。

プライベートを根掘り葉掘り聞いてくる

他人のプライベートをしつこく詮索してくるママも要注意です。このタイプは噂好き、図々しい、おせっかいであるケースも多く、「関わると面倒」と考える人は少なくありません。

他人の家庭のあれこれは、仲のよいママ友同士でも注意すべき話題です。よほど親密なら話すこともあるでしょうが、親しくもないうちからプライベートな話題に触れるのは、非常識といえます。

あるある?ママ友のマウンティング

マウンティングは、他人よりも上に立とうとする気持ちが表面化したものです。ママ友間ではよくあるといわれますが、された側はやはり不快な気持ちになります。

「自分はマウンティングなどしない」というママも多いでしょうが、何をマウンティングと感じるかは相手次第です。あなたの無意識の行動や言動に対し「マウンティングされた」と感じるママ友がいるかもしれません。

ママ友間でありがちなマウンティングのケースをチェックするとともに、我が身を振り返ってみましょう。

身内の自慢

ママ友間のマウンティングで多いのが、パパの職業や子どもの発育状況などを自慢するケースです。興味のないパパ自慢やわが子自慢が続くと、聞かされるママたちの多くはうんざりしてしまいます。

とはいえ、気付かないうちに子ども自慢をしてしまうママは多いものです。わが子の様子がかわいかったり成長の兆しがみられたりしたときは、やはりうれしいと感じるでしょう。誰かに言いたいと思ったら、身近なママ友についつい話してしまいます。

しかし、ママ友のなかには「ちょっとうれしい報告」をマウンティングと取る人もいます。ママ友に夫や子どもの話をするときは、相手をよく選び、言葉を選んで話すことが大切です。

収入や持ちもので優位に

高級外車や高価なブランドものを持っていることをアピールするママは、経済的な優位性でマウントを取ろうとしている可能性があります。

同じ幼稚園や保育園、学校に通っているといっても、家庭の状況は様々です。お金があることをみせびらかすのは品がなく、よい印象を持たれません。

一般的に経済的に余裕がある家庭は、羨望や嫉妬の対象となりやすいものです。アピールするつもりはなくても「パパが医者」「高級ブランドの服を着ていた」という事実だけで、マウンティングと取られる可能性はあります。

ママ友から誤解されないようにするには、極力派手な格好は控え、個人的な情報を漏らさないようにしましょう。

リア充アピール

ママ友の数を数えたり「予定が詰まっていて休む暇がない」など言ったりするママは、自身のリア充ぶりでマウントを取っているようにみえます。「時間があっていいね」など言われると、「暇そう」と言われているようで不快な気持ちになるでしょう。

ただし、あからさまにリア充アピールをしなくても、子どもの習い事や子連れでのお出かけについて話しただけで「マウンティングだ」と取る人もいます。

他人の言動に敏感なママは少なからずいるので、プライベートはうかつに口にしないのがベターです。

ママ友間で上下関係ってあるの?

ママ友が集まれば、グループ内に目に見えない上下関係が生まれることがあります。これに巻き込まれると、面倒やトラブルに遭う確率はぐっと高まるでしょう。

ママ友同士の上下関係とはどんなものなのでしょうか?

ママ友内の上下関係とは

近年、ママに序列をつけて階層分けしたようママ友関係がみられるようになりました。頂点には少数のトップ層ママが君臨し、下級層にはその他大勢のママたちが所属します。

どんな場所でも、人がたくさん集まるところにはグループができるものです。初めは同じような立場ですが、やがて中心的な存在が現れ、グループ内の力関係もはっきりしてきます。

もっとも強いママが「ボスママ」となりますが、そのママの性格や価値観が、グループのあり方に大きな影響を与えます。

ボスママと気が合えばグループでの居心地は、さほど悪くありません。しかし、気の合わないボスママだと、グループにいることが苦痛になってしまう場合もあるでしょう。

上下の基準って?

ママ友の序列の基準は、実際のところ曖昧です。グループ員の構成や特性もあるため、一概には語れません。

いくつかの事例では、次のようなものが基準になるといわれます。

・夫の年収
・マンションの階層
・夫の職業
・子どもの学力や能力

このほか、ママ自身の容姿や仕事などが基準になるケースもあります。

ボスママを頂点としたママ友のクラス分けにはまってしまうと、抜けだすのは非常に困難です。子どものためにと我慢するママも多いですが、一番よいのは初めから近づかないことでしょう。

ボスママが強そうなママ友グループとは一定の距離を置き、深入りしすぎないようにすることが大切です。

ママ友と上手に付き合う方法

子どもを通した付き合いだからこそ、ママ友とは良好な関係をキープしたいものです。ママ友とトラブルなく付き合うには、どうすればよいのでしょうか。

最低限の挨拶を

人と付き合ううえで、「おはようございます」「こんにちは」といった挨拶は基本です。たとえ知らないママでも、笑顔で挨拶するよう心がけましょう。

挨拶さえきちんとしていれば、少なくとも悪い印象は持たれません。特定のグループに属していなくても、いろいろなママと気軽に会話できるようになります。

たとえママ友をつくるつもりがなくても、「挨拶もしないママ」と悪目立ちするのは望ましくありません。ママ友トラブルや面倒に巻き込まれないためには、「挨拶程度のママ」と思われておく方がベターです。

悪口をいわない

ママ友とうまく付き合っていくうえで、悪口を言うのは厳禁です。どのママとどのママがつながっているのかは、上辺では判断できません。ママ同士に思いがけない接点があるケースもあり、不用意な発言をすればあっという間に広まってしまいます。

ほかのママの悪口に同意を求められたり、ほかの子どもの悪口を聞かされたりしたときは、適当に話を濁して、その場を離れましょう。あまりにも悪口ばかり言うママならば距離を取り、挨拶程度の付き合いにしておくのが無難です。

聞き流す

ママ友の話に付き合いきれないと感じたら、さらっと聞き流すことも大切です。

話好きなママのなかには、自分の話を延々と続けるママもいます。下手に返答すると話を切るタイミングを失うので、適当な相づちだけを返しましょう。

一方、噂好きなママの話には、相づちさえも返さないのがベターです。噂に同調していると思われれば、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。「話を聞かないと失礼かな」などと思わずに、早めに話題を切り上げましょう。

適度な距離を保つ

ママ友にはプライベートな質問をしたり、家庭の問題を打ち明けたりしないようにしましょう。また、相手に同様のことを尋ねるのもタブーです。

あなたは親しいつもりでも、相手もそう思っているとは限りません。ほかの人には知られたくない話が周囲に広まったり、話したことを歪曲して伝えられたりする可能性もあるのです。

ママ友は、友だちといいつつも本当の友だちとは違います。子どもという共通点でつながっているだけと心得て、近づきすぎないことが大切です。

ママ友の誘いを断る方法

ママ友と付き合っていれば、ランチや遊びに誘われることもあるでしょう。たまになら楽しく参加できますが、あまりに頻繁だと疲れがたまってしまいます。ママ友の誘いをうまく断るには、どうすればよいのでしょうか。

用事を理由に断る

外せない用事があるといえば、ママ友もしつこくは誘えません。「習い事がある」「夫からの頼まれごとがある」など、口実となる理由を伝えましょう。

ただし、このとき「行けない」部分ばかりを強調するのは控えるようにします。本当は行きたいのだけれど、という気持ちが伝わるように断ることが大切です。

「日をずらせればよいのだけれど」「夫もタイミングが悪いよね」など加えると、嫌な断り方になりません。

家族を理由に断る

ママ友も、自身で家族を持つ身です。行けない理由が家族に関することならば、意外とすんなり引き下がってくれるでしょう。断りたいときは、「義母が来るから」「実家の母と出かける予定があるから」など言ってみてはいかがでしょうか。

断る理由として家族を使う場合は、普段から家族との交流が深いことをアピールしておくことも大切です。義母がよく訪ねてくる、実家の母と仲がよい、などさりげなくママ友の前で言っておきましょう。

普段からこのような前フリがあれば、いざというときの言い訳も真実味が出るものです。

素直な気持ちを伝える

ママ友に嘘をつきたくない人やバレたときが怖いという人は、素直に「行けない」と伝えましょう。

「人が多いところは疲れるから」「今日は家にいたいから」などの理由で断っても、それは悪いことではありません。我慢して誘いに乗り続けるよりも、ときには本音でお断りした方がすっきりします。

ただし、一方的に断れば相手も傷つきますから、「誘ってくれてありがとう」の言葉は大切です。

また、断ると決めたのなら、行けないことを明確に伝える必要があります。ついつい使いがちな「考えさせて」というフレーズは、OKともNGとも取れるので避けましょう。

曖昧な言い方でごまかすよりも、きっぱりと「行けない」と伝えた方が好印象です。

ママ友がいないことが悩みなら

ママ友とのトラブルが気になる一方で、ママ友がいないことに孤独を感じている人も少なくありません。

価値観や生活環境が異なるなか、本当に気の合うママ友を見つけるのは意外と大変なものです。ママ友がいないと悩む人は、まずは積極的にお出かけしたり話しかけたりしてみましょう。気の合うママ友を見つけるコツを紹介します。

人が集まる場所へお出かけを

仲良くなれそうなママ友と出会うには、まずママがいるところへお出かけすることが大前提です。イベントや児童館には積極的に出かけてみましょう。

一般的に、初対面からいきなり親密になるケースは稀です。何度か顔を合わせたり話したりするうちに、ママ友として親しくなっていきます。まずは焦らずにお出かけし、顔見知りのママをつくることから始めましょう。

子どもが幼稚園や保育園に通っているなら、ママ友をつくるチャンスはたくさんあります。保護者会や参観、お迎えなどに行けば、いろいろなママと出会えるでしょう。

子どもに友だちができれば、その子のママが気の合うママ友になるかもしれません。

積極的に話しかけて

ママ友が欲しいと思ったら、受け身では何も始まりません。話しかけられるのを待つのではなく、自分から気になるママに話しかけてみましょう。気さくで明るく、誰にでも話しかけるような人は、自然とママ友が増えていきます。

「ママ友が欲しい」と思っているママは、案外と多いものです。思いきって話しかけても嫌な顔をする人は稀でしょう。

まとめ

ママ友にはマイナスイメージがつきまといがちですが、距離感を取ってうまく付き合うことはできます。ママ友の存在が心強く感じることもありますから、ネガティブな先入観に固執するのは控えましょう。

ママ友が欲しいと思っている人は、まずママ友候補と出会うことが必要です。ママが集まる場所にお出かけし、知り合うチャンスを増やすことをおすすめします。

ママ友は、「ママである」という共通点を持つ仲間です。あまり身構えず、ストレスなく付き合える関係をめざしましょう。