3歳児のだらだら食いを直すには?ごはんを食べない理由と対処法

第55回 みんなが共感!ママのお悩み
3歳ごろになると食べられるものが増え、食事の幅も広がります。しかし、急に食べなくなったり、だらだら食いを始めたりして、ママのことを困らせる子も少なくありません。3歳児がごはんを食べない理由や、対処法を紹介します。

3歳になってごはんを食べてくれないのはなぜ?

母乳やミルクで育っていた赤ちゃんも、半年ごろから離乳食をスタートし、やがて幼児食に移行します。3歳にもなると、家族で同じメニューを食べられるようになっている家庭も多いでしょう。

一方で、なぜか子どもがごはんを食べてくれないケースもあります。このような行動には、どんな理由があるのでしょうか?

イヤイヤ期が継続している

子どもは2歳ごろになると、イヤイヤ期が始まります。自分でしたい・決めたいという自我が芽生え、自己主張が強くなるからです。このイヤイヤ期が継続すると、ごはんを食べるのも嫌がることがあります。

この時期の子どもは、遊ぶのがとても楽しい時期です。まだまだ遊びたいのにごはんの時間になってしまったことで、集中できないのかもしれません。

好き嫌いが始まることも多く、食べたくないものはなかなか食べないなどの行動に出ることもあります。

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環境の変化が影響することも

子どもがごはんを食べなくなったら、環境に変化がなかったかどうか振り返ってみましょう。

弟妹が生まれたばかりの家庭では、上の子が赤ちゃん返りをすることがあります。弟や妹にママを取られたような気がして、どこか寂しい思いをしているのかもしれません。

幼稚園に通い始めるなど、ライフスタイルに大きな変化があった場合も注意が必要です。慣れない環境でストレスがたまり、家では甘えん坊になってしまうケースもあります。

3歳児にとって、寂しい気持ちや甘えたい気持ちを言葉に表すのは難しいものです。そのような気持ちから、ごはんを食べないという行動に出てしまう可能性もあります。

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ごはんを食べない子どもへの対処法

食べない子どもに食べさせるのは、簡単ではありません。では、そんな事態になったとき、どんな対処をすればよいのでしょうか?

盛り付けやサイズを変えてみる

まずは、盛り付け方や量を工夫してみましょう。型抜きした野菜を使ったり、かわいいキャラクター付きのピックを使ったりすれば、ごはんに興味を持ってくれるはずです。

盛り付けるときは、子どもが楽に食べきれる量を目安にします。子どもの手は小さいので、おにぎりも小ぶりにしてあげると持ちやすいです。おかずも含めて完食できる量を出し、食べきれたらしっかり褒めるようにしましょう。

ディップやソースなど、「自分で付ける」「自分で混ぜる」といったおかずを取り入れるのもおすすめです。楽しく食べられ、途中で食事に飽きることも防げます。

食事に集中できる工夫をする

子どもが食事に集中できるように、「食べやすさ」にもこだわりましょう。例えば、食べたいものをなかなかスプーンですくえないと、それだけで集中力がそがれてしまうからです。

食器類はある程度の重さがあり、こぼれにくくすくいやすい形状のものを選びます。スプーンやフォークなども、子どもが使いやすいものを選んであげましょう。

子どもの成長に合わせて、椅子の高さを調整するのもポイントです。子どもが座った状態で、しっかりお皿の中身が見えるように、高さを調節してあげましょう。

お腹がすくまで遊ばせてみる

食卓に座ってもなかなかごはんを食べない場合、まだお腹がすいていないのかもしれません。

お腹がすかない理由は、いろいろ考えられます。中途半端な時間におやつを食べてしまっているケースや、あまり体を動かしていないなどです。

食事の時間にお腹をすかせるためには、おやつの時間や量を工夫してみましょう。そして、体をしっかり動かして遊ばせることも大切です。

「空腹は最高の調味料」という言葉もあるように、空腹を感じることで、ごはんを食べてくれる可能性が高くなります。

無理に食べさせなくても大丈夫

子どもがごはんを食べないと、栄養面などが不安になります。しかし、「毎食必ずきっちり食べなくても大丈夫」と考えてみてはいかがでしょうか?考え方を変えることで、うまくいくケースもあります。

まずはママがリラックス

せっかく作ったごはんを食べてもらえないと、ママとしては寂しい気持ちになったり、イライラしたりするでしょう。

しかし、無理に食べさせようとすると、子どもも楽しい気持ちになれず、食事の時間が嫌になってしまうかもしれません。

大人でも食欲がないときがあるように、子どもにもあまり食べたくないときがあります。また、食べる量には個人差があるため、ほかの子と比べるのはナンセンスです。

長い目で見て、体調や成長に問題がないようであれば、あまり気にしないようにし、リラックスして見守りましょう。

食事を楽しむ感覚を育てよう

まずは、食事を楽しむ感覚を育てることに目を向けてみましょう。

例えば、ごはんの時間はテレビを消し、家族で会話をしながら食べるだけでも、楽しい時間になります。

また、野菜を洗ったり、盛り付けをしたりという簡単なお手伝いを子どもにしてもらうのもおすすめです。

自分が洗った野菜が食卓に並んだり、楽しく盛り付けしたりすれば、子どもにとって食事が身近なものになります。

食事は楽しいものだと認識することで、自然に食べてくれるようになるかもしれません。

まとめ

子どもにしっかり栄養をとってほしい、健康に成長してほしいと願うママにとって、子どものごはんはとても重要です。

だからこそ、なかなか食べてくれないと、ママのストレスにもなってしまいます。

盛り付けや環境を工夫することで改善できる面もありますが、子どもの気分によっても、しっかりごはんを食べるかどうかは左右されるものです。

楽しい食事時間を過ごすことを心がけ、どうしてもダメなときは無理しないようにしましょう。