こむら返りに悩まされていませんか?
秋らしく、朝夕がしのぎやすくなってきました。この時期によく起きるといわれているのが「こむら返り」。こむら返りとは、専門的には「腓腹筋痙攣症」と呼ばれ、ふくらはぎの筋肉や神経が異常な緊張を起こし、収縮したまま戻らなくなり、激しい痛みを伴う症状(ふくらはぎがつること)です。じつは、妊娠後期にこむら返りに悩まされる人も多いのです。とくに寝ているとき、それも夜中に起きることがほとんど。妊娠中にこむら返りが増える理由ははっきりわかっていませんが、下半身の血流が悪くなることや筋肉の収縮に影響するマグネシウムやカルシウム不足との関連がいわれています。
就寝前にマッサージやストレッチを
夜中にこむら返りが起こりやすいのは、日中、ふくらはぎの筋肉にたまった疲労の原因である乳酸が、しっかり代謝・排出されないまま就寝してしまうことから。寝ているときは下半身の体温が低下し、さらに布団の重みなどで足先が伸びた状態になっているのも、こむら返りを起こしやすくします。妊婦さんは体重も増え、足への負担が大きくなるうえ、下半身への血液の循環も悪くなり、乳酸の代謝も落ちがちに。予防法としては、筋肉を冷やさないことです。就寝前にぬるめのお風呂にゆっくり入ったり、湯たんぽなどで足をあたためたり、ふくらはぎを伸ばすストレッチやマッサージをしてみましょう。また、日頃からウォーキングや適度な運動で、下半身をケアするように心がけてください。
マグネシウム・カルシウム補給でこむら返り対策
また妊婦さんは、おなかの赤ちゃんに栄養を送っているため、マグネシウムやカルシウムなどの栄養が不足しがちになることが一因とも考えられています。マグネシウムやカルシウムは筋肉をスムーズに収縮させるなど、筋肉の働きと大きな関係を持っているミネラルのひとつ。とくにマグネシウムが豊富なコンブ、ワカメ、ゴマ、ナッツ類を積極的にとって、こむら返りの予防・改善につなげましょう。
特定非営利活動法人きずなメール・プロジェクト
同法人は「妊娠期から始める孤育て(孤独な子育て)予防」「コンテンツによる社会課題の予防・解消」を展開する子育て支援団体です。産前産後の母親やその家庭に、妊娠週日数や月齢に応じた赤ちゃんの成長の様子やアドバイスを送る事で、乳幼児虐待や産後うつなどを未然に防ぐことを目指しています。
※「妊婦手帳」は特定非営利活動法人きずなメール・プロジェクトより一部コンテンツの提供を受け運営しています。