全体を4等分にして考える
「赤ちゃんを撮影するとき、顔が中央にくる構図になりがちというママも多いのでは? これを“日の丸写真”と呼びます。証明写真のようなイメージですね。明確ではあるけれど、ワンパターンな印象の原因ともいえます。そこでおすすめしたいのが、4分割法。全体を4等分し、そのどこか1つの枠内に撮影したいメインのポイント(ピントを合わせる場所)を置くように撮影します」(矢部さん)
矢部さんいわく、被写体の形によるので一概には言えないものの、下側にポイントを持ってくると奥行きが出て被写体が強調。逆に、上側にポイントを持ってくるとだと手前がぼけて、柔らかい印象が出やすくなるのだとか。「構図をずらすことで、ストーリー性が出てきますのでいろいろと試してみてくださいね」(矢部さん)
ポイントにグッと寄ってみる
通常の構図に少し飽きたら、撮影したいポイントにグッと寄った写真を撮影してみるのもひとつの構図の考え方、と矢部さん。さらに「1歳未満の赤ちゃん、とくに離乳食が始まる前くらいの赤ちゃんはお口が富士山みたいな形をしていませんか? 前歯も生えていない状態は、まさにピンクの富士山。かわいいですね。口元アップの撮影は、歯の生えはじめた時期にもおすすめです!」と続けます。
ズーム機能を利用して、体のパーツだけ撮影しておくのも、成長記録として後で振り返った際、良い思い出になりそうです!
インカメラでツーショット撮影を楽しむ
また、もうひとつ矢部さんがオススメするのが、インカメラによる“自撮りモード”。スマホをなるべく上の方に持ち上げ、斜め上から撮影すると、ママの顔はすっきり写り、赤ちゃんの目線もカメラに合いやすくなるのだとか。「授乳時間もいいですね。この時期ならではの、かけがえのないシーンです。他の人に撮影してもらうのはなかなか難しいし、赤ちゃんも授乳に集中できなくなりがち。ママ自身がインカメラで撮影すれば、自然な我が子の表情を撮ることができるでしょう」(矢部さん)
回転したり、置いたり…。小回りのきくスマホだから撮影できる構図も多そう! あれこれ撮影して、我が子がかわいく見えるベスト構図をぜひ探してみてくださいね!
(文・今井美由紀/Neem Tree)