ご兄弟をお持ちのママならば、その特徴の違いに驚くことが多いはず。兄はきっちりしているのに、弟はやったらやりっ放し。妹は毎晩しっかり次の日の用意をするのに、姉は朝遅刻しそうになってから用意を始める。同じ兄弟・姉妹でもこんなにも違う物なのか? と考えさせられることが多いと思います。
子どもの行動の特性は、思っている以上に人それぞれ。ですので、お子さんの片付け方法もその行動特性にあった方法にする必要があります。
この特性を判断する方法として、利き脳という考え方があります。人には利き手や利き足があるように、脳にもどっちが優勢か? という考え方があるのです。
大人の場合には細かく4つのタイプに分けますが、成長期にあるお子さんはまだまだ変化する可能性もあるので、ざっくりと左脳的か右脳的かをお母さんが観察して下さい。
右脳派と左脳派
【右脳派】の特徴は、ひらめき、直感、イメージ、芸術性、感覚的、全体を見る力が長けている、無意識に行動、スケジューリングが苦手
【左脳派】の特徴は、分析力、論理的、言語能力、計算、数字、毎日同じことをするのが得意、意識的、段階的に捉える
我が家は、超右脳派の兄と左脳派の妹の兄妹。兄は、毎日片付けることが苦手、やっている側から他のことが気になり、あっちに手を出し、こっちに手を出し、おもちゃもあれこれ使って遊ぶタイプでした。
使った物を元に戻すという行為が特に苦手なので、あまり細かく住所設定をせずに、下写真のように文房具ならばこの引き出しに戻すだけ、とざっくりした収納が必須です。
おもちゃも、アクションいらずの方法で、下写真のように見えるようにしまうことが必要です。
これに対して、妹は使ったら元に戻し、次なるおもちゃを取り出す。次の日の仕度もきっちり行う、その代わり、何かする時にはなぜそれをするのか? などの理由を説明しないと意識的には動けません。
そんな妹は、細かく物の住所を決めることを好みます。物を使う時に、すぐに取り出しやすくして欲しいという希望から、下写真のように引き出しの中を細かく仕切ったり、ラベリングでアイテム名を明記しているのです。
片付けを教える段階でも、お子さんの行動特性が参考になります。いつもママにべったりで、ママと一緒を望むタイプならば、ママがそばにいて、お子さんが片付けるのを見守ってあげて下さい。ママが片付けられる仕組みを作り、導いてあげる必要があるでしょう。
逆に、何でも「自分で自分で!」と言っているタイプのお子さんは、「どうやったらこの積み木を戻しやすくできるかな?」など自分のやり方を自分で決めさせてあげるといいでしょう。「ええ!?」と思うような方法でも、やってみて、ダメなら他の方法を考えてみよう! と促してあげて下さい。ある程度任せることが必要です。
兄妹でも大きな違いのある特性、隣のお子さんとは大きく異なりますので、Aちゃんができるのに……と、比較しても意味がありません。また、我が家の子ども達のような違いも、どっちが良い悪いということではありません。どんな特徴があるかを観察し、それを活かす方法を一緒に考えることを心がけましょう。