●投資信託は証券会社・銀行・郵便局などの金融機関から購入
個人などの投資家から集めたお金を、運用のプロが様々な地域の株や債券などの資産に投資する「投資信託」。少額から積立できることなどから、手軽な投資方法として広まっています。
「投資信託は、販売金融機関が購入者の口座を管理して、分配金などの支払いを行います。また、資産運用の相談窓口にもなります。そのため、基本的には自分で金融機関に口座を作り、その会社が販売している金融商品を購入することになります」
販売金融機関大きく2つのタイプがあります。
「ひとつは、ネット系の証券会社で、基本的にアドバイスは受けられませんが、金融商品を購入する際にかかる手数料が非常に安い特徴があります。もうひとつは、対面でアドバイスを受け購入する従来型の金融機関です」
どの金融機関で購入すればいいのか頭を悩ませてしまいますが、手数料の安さや、取扱い金融商品の豊富さなどを選ぶ基準にするといいと望月さん。
●何を購入するかの前に「いつまでにいくら必要か」を明確にする
そして大事なのは、商品選びの前に“何のために投資信託をするのか”、目的を明確にすること。そして、次にその目的を達成するには、自分はいくら出せるかを決めることが重要なのだとか。
「たとえば、現在30歳だとして、65歳までに老後資金を貯めることが目的だったとします。目標金額が2000万円であれば、月5万円貯蓄していけばそれだけで賄えますが、3000万円となると貯蓄だけでは900万円不足してしまいます。そこで、5万円のうちいくらかを運用に回すという選択肢が出てくるわけです」
いち企業ではなく、数多くの企業に分散投資している投資信託ですが、将来の成果が確約されているわけではありません。そのため、どんな種類のものに、どれくらい投資すればいいかを考えなくてはいけません。
「ネット証券のなかには100円から投資信託を購入できる会社もあります。まずは少額からでも始めてみて、投資に慣れることが第一歩だと思います。たとえば、5万のうち1万円だけ株式の投資信託をやってみる、そして慣れてきたらちょっとずつ金額を増やす、もしくは投資対象の資産種類を増やすなどしながら、運用してみることをおすすめします」
まずは少額からでも投資信託をはじめることが、第一歩。老後、お金で困らないためにも、いち早くマネー計画を立てることが大事なようです。
(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)