子のスポーツ活動でママとコーチが不倫関係に陥りやすい理由

第2回 意外と多い子のスポーツ活動での不倫
「子どもの野球チームのコーチと、教え子のママがあやしい」など、意外と多いといわれる、子のスポーツ活動における保護者の不倫。

子どもが熱心にスポーツ活動を行っているなかで、このようなシチュエーションが生まれるのはなぜか。恋愛ガイドの藤嶋ひじりさんに聞いた。

●コーチがママたちのアイドルに!?

「大前提として子育て中のママは交際範囲が狭く、日常のなかで夫以外の男性と話す機会が少ないということが挙げられると思います。私自身もそうでした。専業主婦の方は特にその傾向が強いといえます。そんななか、スポーツクラブのコーチなど、得意分野を仕事にいきいきとしている若い男性が現れると、ママたちは乙女に戻ってときめいてしまうんです」(藤嶋さん 以下同)

コーチは体型が引き締まっている人が多く、さらに子どもにスポーツを教えている様子はとても頼もしく目に写る。その上、年下のイケメンだったりすると、ときめき度はさらにアップ。

「2組の○○くん、かっこいいよね!」とモテ男子の噂話に花を咲かせる女子中高生のころのように、ママたちはコーチや監督をアイドル視してしまうのだ。

●LINEの交換から不倫関係へ発展しやすい

「ほとんどのママはコーチの単なるファンで終わるのですが、なかには個人的にLINEなどの連絡先を交換する人も。そして、そこから親しくなるパターンが多いようです。子どものスポーツについて相談を持ちかけたり、個人レッスンを申し込んだりして、徐々に関係が親密になっていくケースも聞きます」

ママたちの間でアイドルになっているコーチと、仲良くできる優越感も手伝って、活動の時間外に会うようになり、そこから男女の関係へ…。最初から不倫をするつもりではなかったにせよ、そこにはどちらかの「積極性」が少なからず存在するという。

大手のスイミングクラブなどでは「生徒や保護者と個人的に連絡を取ってはいけない」と従業員の規約が定められていることが多く、事実が発覚した場合はコーチも職を失うリスクがあるため、不倫に発展することは少ないようだ。

しかし、小規模のチームや、試合時間の長いサッカーや野球、当番制で保護者が飲み物を持っていく決まりがあるなど、保護者とコーチが接する機会が多いスポーツやチームだった場合、より不倫関係に発展しやすい環境といえる。

南京錠のイラスト

●男性への免疫の少ない専業主婦は要注意!?

逆にコーチから誘ってくるパターンもある。子育てに追われて男性への免疫がなくなってしまっているママの場合は、男性に誘われたり褒められたりすると舞い上がってしまい、安易に肉体関係を持ってしまうことも少なくないと藤嶋さん。

「こんな言い方はよくないですが…、女遊びが好きな私の知人男性いわく『専業主婦が一番落としやすい』そうです。特にママの周囲の30〜40代の男性は一気におじさん化が進む年代。女として褒めてくれることもなくなっていきます。そんなときに年下のさわやか独身男性が現れたら、 “女性”のスイッチが入ってしまうのかもしれません」

最近は、夫婦仲は悪くないのになんとなく流されて不倫を始めてしまうケースも多いそう。「家庭を壊すつもりはないから大丈夫」と最初は遊びのつもりでも、どちらかが本気になってしまったり、周囲にバレて家庭がメチャクチャになったりというケースも少なくない。

コーチのファンとしてママ友たちと騒ぐのは、楽しいひと時だ。だが、それ以上踏み出す前に、どのような未来が待っているのか、立ち止まって考えてみる必要がありそうだ。
(北東由宇+ノオト)

お話をお聞きした人

藤嶋ひじり
藤嶋ひじり
編集室Roots
1600人以上のインタビュー経験で培われた人間観察力や、経験、セラピストとしての知見を活かし、独自の恋愛哲学を指南。結婚・離婚・再婚・3人の子育て経験のある恋愛ガイド。編集者・ライター・保育士・コミュニケーションファシリテーターでもある。
1600人以上のインタビュー経験で培われた人間観察力や、経験、セラピストとしての知見を活かし、独自の恋愛哲学を指南。結婚・離婚・再婚・3人の子育て経験のある恋愛ガイド。編集者・ライター・保育士・コミュニケーションファシリテーターでもある。