コーヒーかすの再利用は企業も積極的!
生活する上で、どうして出てしまうゴミ。特に飲食系のゴミは悩みの種です。生ゴミの日に出し忘れてしまうと、次の収集日まで家に残しておかなければいけません。気温が高い季節だと臭いはきつくなり、なにより不衛生ですよね。
そんな厄介な生ごみを少しでも減らすために、コーヒーかすの再利用に注目してみましょう。コーヒーに関連する一部企業も、外部のリサイクル施設などと協業して大掛かりに取り組んでいるようです。
たとえば、大手のコーヒーショップチェーンの「スターバックス コーヒー ジャパン」は、一部店舗から回収したものを肥料や牛の飼料などにリサイクル。これらを使った野菜などを一部店舗で再び使用しているそう。
また、飲料メーカーの「UCC上島珈琲株式会社」も、肥料化と野菜栽培、直売所での販売を行っています。しかも、社員の名刺に使われる再生紙は、生豆が入っていた麻袋とコーヒーかすを混ぜたものだそう。もちろんこの他にも、リサイクルに取り組んでいる企業があります。
肥料にするには手間が必要? コーヒーかすの再利用
企業による肥料へのリサイクルは専門施設が行っていますが、消費者側の私たちにもできるのでしょうか? 残念ながら、コーヒーかすには窒素などが含まれているため、そのまま肥料にはできないとの見方があります。
これをクリアするには、堆肥化という手間が必要だそう。腐葉土と米ぬかを混ぜて3カ月ほどかかける方法があるようです。また、オーストラリアでの研究によると、堆肥と一緒に最低でも98日間寝かすことで、含まれる毒素が消えるとされています。
また、コーヒーは他の臭いを吸収しやすいため、脱臭剤としても使えます。コーヒーかすを小皿に移して冷蔵庫に入れるだけでも効果があるそうなので、これなら簡単ですね。この他、いくつかの自治体サイトは、猫除けの手段としてコーヒーかすの使用を紹介しています。猫が臭いを嫌うらしく、使用法は撒くだけとお手軽です。
普段は捨てるだけのコーヒーかすですが、こんな再利用ができるならゴミの悩みも緩和しそうですね。ぜひ試してみてください。
参照サイト:日刊 住まい Sumai「コーヒーかすの発酵肥料のつくり方」
https://sumaiweb.jp/articles/112977