近年、日本では温暖化によって夏は酷暑が続いていますが、一方で冬は激しい寒波におそわれることもあります。激しい寒波が今後も続くかはわかりませんが、夏と冬の極端な気候には今後も注意する必要がありそうです。
2023年1月の全国的な寒波では、水道管の凍結や破裂による石川県での1万件の断水をはじめとして、普段は水道管の凍結がおきない東京や大阪などでも被害がありました。また、2016年には温暖な九州や四国でも水道管凍結の被害がおきています。
寒冷地以外にお住まいの方は、水道管の凍結対策について知らない方も多いかもしれませんが、気温が低いときには水道管の凍結対策を行いましょう。
どんな被害がおきる?
水道管が凍結すると水が出なくなるだけでなく、凍った水が逃げ場のない状態で膨張することによって水道管を破裂させてしまいます。
水道管が破裂したことにすぐ気づければよいのですが、しばらく気づくことができないと、壁の中や床下で水漏れが発生し、壁などにカビが生えたりシミができたりするほか、柱などの建築部材の劣化や、電気配線を濡らすことで思わぬ事故につながることがあります。
ふだん凍結対策がされない地域で水道管の破裂がおきれば、多くの建物が同時に被害にあうため、工事業者に依頼が殺到してすぐに修理をしてもらえない場合もあります。
また、修理費用の相場はキッチンや洗面台の下など水道管が見える場所であれば2万円前後、壁の中や床下など修理しにくい場所であれば3~8万円となりますので、大きな出費となってしまいます。
なお、工事業者の中には悪質な業者もおり、水道局からも注意喚起がされています。
早く直してもらいたいと焦ることで、悪質な工事業者を選んでしまい法外な請求をされる場合もありますので、修理をするときには下記の点に注意しましょう。
チラシやWEBサイトの広告と違い、見積もりが有料だったり、料金が大きく違ったりしないか申し込みや契約時に確認をする。
必ず正確な見積りをもらってから修理を契約する。(曖昧な見積もりしかされない時には契約をしない)
部品を交換しないと直らないと言われたときや、依頼していない作業を行う場合、きちんと説明を受けて納得の上で契約をする。費用が高額となる場合には、他の工事業者でも見積もりをする。
見積もりや修理に来た工事業者に急かされたとしても、十分な説明を受け、納得した上で契約をすることが必要です。
どんな時に、どんな対策が必要?
気温がマイナス4℃を下回るときや、最高気温が0℃未満の真冬日が続いたとき、水道管が凍結する可能性が高くなります。また、天気予報の tenki.jp のWEBサイトでは、水道凍結指数を確認することもできます。
天気予報で寒波によって気温が下がるといった発表があった時には、水道凍結指数なども参考にしながら対策を行いましょう。
水道管の凍結対策
寒冷地の建物には水抜き栓(不凍栓)がついており水抜きをすることで対策ができますが、ここでは水抜き栓がない場合の対策を紹介します。
屋外の水道管
屋外に散水用の水道や、水道メーターから家への配管、屋外洗濯機用の水栓があり、水道管がむき出しになっている場合には、ホームセンターなどで購入できる保温チューブや、テープタイプの保温材を水道管に巻き、保温材の上からビニールテープで防水をします。さらに、蛇口部分にもタオルなどの布を巻き、ビニール袋をかぶせてビニールテープで目止めをして防水するとよいでしょう。もし、保温材がない場合には水道管にもタオルなどの布を巻くことで代用ができます。
いずれにしても、保温材や布が濡れると逆効果となりますので、しっかりと防水をすることが大切です。
屋内でも冷気や風を防げない場所に水道管があれば、同じように保温を行いましょう。
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なお、給湯器には多くの場合、凍結防止機能がついています。詳しくは湯器のメーカーやガス事業者のWEBサイトなどを参考に対策をしてください。
水道メーター
水道メーターの配管も保温されていないと凍ることがあります。タオルや新聞紙などをビニール袋の中に入れ、中身が濡れないよう口をしっかり縛って、水道メーターのボックスの中の隙間を埋めるようにつめます。そして、その上に段ボールをのせ、ボックスのフタを閉めておきます。
蛇口から水を細く出しておく
水は流れている状態では凍りにくいため、水を流すことも凍結防止になります。気温が下がる夜などの時間帯に蛇口から水を細く出しておきます。ポタポタと途切れるようにではなく、ごく細くでよいのでチョロチョロと流れ続けるようにします。
ただし、水を出しっぱなしにすると水道代がかかってしまいます。また、多くの家で水をたくさん流すことで断水してしまうこともあります。
水抜き栓のない寒冷地以外の地域では屋内の気温はそこまで下がらず、屋内の水道管か凍結することはまれです。水を流すのは屋外にとどめ、屋内では最低温度でよいので暖房をつけ、部屋の扉を開けて洗面所などの水回りにも暖かい空気が流れるようにしておくのがよいでしょう。
いずれも水道代や電気代がかかりますので、あくまで一時的な対策となります。長期的な対策を行う場合には、水道凍結防止帯と呼ばれるヒーターがありますので購入を考えてみましょう。
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配信: moshimo ストック