よしき皮膚科クリニック銀座の吉木伸子院長によると、ムダ毛処理は肌の負担になるため、基本的には開始年齢は遅ければ遅いほど良いという。
でも、本人が悩んだり、どうしても生活に支障があったりして幼い頃からムダ毛の処理を行う場合には、どんな方法を選ぶべき? 吉木先生に聞いた。
「大人でも子どもでも、処理の注意点は同じです。一般的には、カミソリを使って剃る方法が、抜くよりもダメージは少なくなります」(吉木先生 以下同)
ただし、注意したいのは頻繁に剃りすぎないこと。どうしても肌の負担があるため、次の処理は肌の回復を待ってから、腕や足なら2週間くらい間隔をあけて行うのがオススメという。
また、疲れ気味や風邪気味など、体調の悪いとき、生理前などで肌が敏感になっているときには、ムダ毛処理は控えたほうが良いそう。
吉木先生に、カミソリで剃る際のオススメの手順を挙げてもらった。
1、除毛部分をよく洗う
2、お風呂で温めるか、蒸しタオルなどで温める
3、T字カミソリで剃る。替え刃式がオススメ。
4、角質が削ぎ取られて乾燥しやすく、無防備で敏感な肌になっているため、敏感肌用保湿クリームを塗る。
●子どもの永久脱毛、肌のダメージ的には悪くないけど…
ところで、最近は小学生でもエステで処理させるママもいると聞く。子どもの脱毛って大丈夫なの?
「ずっと自己処理を続けるとダメージが蓄積されるので、小学生でも永久脱毛をしてしまって自己処理をやめられるなら、そのほうが肌には良いといえます。ただ、永久脱毛は高額ですし、親が子にそれを受けさせることが教育上いいのかどうかはわかりません。私個人は、患者さんに永久脱毛やにきびあとのピーリングなどは、極力バイト代やお給料など、自分で払えるようになってからするようにと話していますが、これはあくまで個人的考えです」
ちなみに、脱毛についてはサプリメントやぬり薬が取り上げられることもあるが、吉木先生によれば、それらによって毛が薄くなることはないとか。
子どものムダ毛処理でも、基本的にはカミソリで剃るのが無難。頻度や体調などに注意して、安全に行おう。
(田幸和歌子+ノオト)