6種複合免疫療法のメリット
それでは、6種複合免疫療法の利点として挙げられている点について解説します。
さまざまながんに用いることができる
6種複合免疫療法を行っている医療機関の情報によれば、血液の腫瘍などを除いたほぼすべての塊のがん(固形がんといいます)に対して治療を行うことが可能です。
標準治療(放射線治療や化学療法)と併用できる
がんの標準治療である放射線治療や化学療法と、6種複合免疫療法は併用できるとされています。
採血量は少量
自分から採取する血の量は、30ccと少量で済みます。このため患者さんへの負担が少なくなります。
6種複合免疫療法のデメリット
6種複合免疫療法のデメリットは以下のようになります。
費用が高額
6種複合免疫療法は自由診療に分類されており、治療費が全額自己負担となります。さらに、治療費は1クールあたり約200万円と高額であり、継続的な治療が必要な場合には、さらに経済的負担が増大する可能性があります。
しかし、確定申告による医療費控除の対象となります。
限られた医療機関での実施
6種複合免疫療法は専門的な技術を要するため、実施可能な医療機関が限られています。
免疫過剰反応のリスク
免疫療法には、免疫過剰反応のリスクがあります。
例えば、免疫細胞から放出されるサイトカインという物質が過剰に放出されることで、以下のような症状が起こることがあります。これは、いわゆるサイトカインストームと言われる病態です。
・熱
・吐き気
・頭痛
・発疹
重症の場合、低血圧が下がってしまったり、呼吸困難に陥ったりする場合もあります。しかし、こうした事態はまれです。しかし、発生した場合には重篤化するリスクがあるため、適切な医療機関で治療を受けることが重要です。
配信: Medical DOC