インプラントが取れた場合の費用は?対処法・再治療について解説

インプラントが取れた場合の費用は?対処法・再治療について解説

インプラントが取れた場合の再治療の費用

インプラントが取れた場合の再治療の費用は、上部構造やアバットメントだけが取れたケースか、インプラント体が取れた場合かで変わってくるでしょう。

再利用できるパーツがあれば費用は安くて済みますし、破損があった場合は新たにパーツを揃える必要があるため高くなります。

通常のインプラント治療の費用は1本あたり30~50万円(税込)が相場ですので、すべて再治療するとなると同じくらいの金額がかかるでしょう。

また、骨量が多いか少ないか歯周組織によっても治療費は異なります。保証期間内であれば、無償か低価格で再治療を受けられるでしょう。

インプラントが取れる原因

インプラントが取れるのには、さまざまな原因が考えられます。具体的には、次のような原因が挙げられるでしょう。

良くない噛み合わせ

歯ぎしりや食いしばり

インプラント周囲炎

経年劣化

強い衝撃

ネジの緩み

それぞれの原因について詳しく解説します。

良くない噛み合わせ

インプラントが取れる1つ目の原因は、良くない噛み合わせです。インプラントを埋め込む場所が悪いと、噛み合わせに問題が出るケースがあります。

結果としてインプラントに過剰な負担がかかることになり、それがインプラントが取れる原因の1つになるでしょう。

こうした事態を防ぐには、定期的なメンテナンスでインプラントの噛み合わせを確認する必要があります。

歯ぎしりや食いしばり

インプラントが取れる別の原因は、歯ぎしりや食いしばりなどの癖です。天然歯の場合は顎の骨との間に歯根膜(しこんまく)と呼ばれるクッションがあるために、衝撃があっても吸収する働きがあります。

インプラントは骨と直接結合しているため、噛むときに強い負荷がかかるでしょう。強い歯ぎしりや食いしばりを無意識に行っていると、インプラントに強い負担がかかって取れる可能性があります。

強い歯ぎしりや食いしばりがある方は、マウスピース型のナイトガードを付けたり、矯正治療で噛み合わせを調整したりすることがおすすめです。

インプラント周囲炎

インプラントが取れる別の原因は、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎は歯周病の一種で、お口の中の不衛生な状態により歯周病菌が増殖して引き起こされます。

インプラント周囲炎になると炎症が歯槽骨に広がり、骨が溶けてしまい、インプラントを支える骨が足りなくなって抜け落ちる原因になるでしょう。

インプラント周囲炎を防ぐためには、お口の中を清潔に保つとともに、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることが大切です。

また、喫煙もインプラント周囲炎の原因になる場合があるので、予防を優先するのであれば禁煙することも良い方法といえるでしょう。

経年劣化

インプラントの経年劣化も、インプラントが取れる原因の1つです。インプラントは丈夫な素材で作られているため、通常は10~15年は使用できますが、経年による劣化があります。

しかしながら、歯ぎしりや食いしばりなどの癖により、寿命が短くなってしまう可能性があるでしょう。ナイトガードを使用してインプラントに必要以上の負荷がかからないようにしたり、定期的なメンテナンスによって寿命を延ばせます。

経年劣化によってインプラントの寿命が来た場合は、新たに手術を受けてインプラントを埋め込み直す必要があるでしょう。

強い衝撃

インプラントが取れる別の原因としては、強い衝撃も挙げられるでしょう。転倒してインプラントをぶつけたり、事故にあったりして強い衝撃が加わると、インプラントが取れたり破損したりすることがあります。

また、硬すぎるものを噛んで強い衝撃が加わるケースもあるでしょう。天然歯でも欠けてしまうような硬いものをインプラントで噛むと、歯が欠けてしまう場合があります。

とはいえ、通常の食事であればインプラントが取れたり、破損したりすることはありません。

ネジの緩み

最後に、ネジの緩みもインプラントが取れる原因として考えられるでしょう。インプラントはネジで固定されており、緩んでしまう場合があります。

緩んでしまう原因には、上部構造(被せ物)の不具合・歯ぎしりや食いしばり・噛み合わせが合っていないことなどがあるでしょう。

インプラントがぐらついているように感じた場合はネジが緩んでいる可能性がありますので、早めに歯科医院で診てもらいましょう。ネジを締め直すことにより、インプラントが取れるのを防げます。