皮膚爬行症の治療
皮膚爬行症の治療で最も重要なことは、寄生虫を外科的に取り除くことです。寄生虫を取り除くことができれば、皮膚爬行症の症状は減弱していきます。
しかし、皮膚生検などで寄生虫が見つからないことも多く、外科的な除去が難しいケースも少なくありません。そのような場合には駆虫薬の内服や軟膏の使用で寄生虫の除去を試みます。
皮膚爬行症になりやすい人・予防の方法
皮膚爬行症になりやすい人は、原因となる魚介類を生で食べる人です。とくに顎口虫症ではどじょうやライギョ、シラウオなどの淡水魚の生食で多いとされ、放尾線虫症ではホタルイカの内臓を生食する人が感染しやすいと言われています。
予防の方法は、魚介類を生で食べるのを避けることです。魚介類を加熱処理する場合には、沸騰水に30秒以上保持すること、もしくは中心温度で60度以上の加熱が推奨されています。
また、冷凍保存も寄生虫の駆除に有効です。冷凍保存する場合には、−30℃で4日以上の保存もしくは、中心温度−35℃で15時間以上の冷凍が推奨されています。これらの加熱・冷凍処置をおこなえば、皮膚爬行症の予防につながります。
出典:国立感染症研究所「旋尾線虫症とは」
関連する病気
顎口虫症
放尾線虫症
アレルギー性皮膚炎
参考文献
学校法人日本医科大学Creeping Disease
国立感染症研究所旋尾線虫症とは
文光堂皮膚病アトラス皮膚爬行症Ⅰ:顎口虫症、放尾線虫幼虫症
厚生労働省皮膚幼虫移行症(CLM)(Cutaneous larva migrans)
配信: Medical DOC

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