初産のつらい記憶。2人目を産むのが怖い…

初産のつらい記憶。2人目を産むのが怖い…

第4回 実は今も苦しんでる?理想の「お産」と現実
前回の出産体験がつらくて、2人目を産むのが怖いと思っているママ。前回の出産体験への思いを整理してみましょう。

ママと子ども

●大変だった経験を回避できる方法を探す

ママの年齢や体調、赤ちゃんの状況など、さまざまな要因によって、出産はその都度違います。出産のときに緊急帝王切開になったケースは、次回の出産で回避できるかはわかりません。ただし内容によっては、大変だった前回の経験を回避できる可能性を探すことはできます。
たとえば、陣痛が辛くて大変だったということなら、無痛分娩を選ぶ方法もあります。医師や助産師に出産のことなどを質問しても、あまり親身になって答えてくれなかったということなら、よく話を聞いて疑問に答えてくれる医師や助産師がいる産院を探しましょう。
産院も希望すれば事前に見学させてくれるところもあります。そのような時に、医師や看護師の話し方や表情を確認してみるのもいいでしょう。地域のママ友から産院の情報を集めてみるのもいいですね。でも、あくまで聞いた本人が感じた情報であるという前提で参考にしましょう。

●出産はそれぞれ。心配は解消して

2人目を授かったときに、前回の出産についての不安や気がかりがあるなら、それを産婦人科医に伝えておきましょう。あふれる思いを伝えるだけでは解決になりませんから、事前にメモなどに書き出し、前回の状況と今回の希望という形で整理して伝えるように心がけましょう。
前回が自然分娩なら、2人目3人目の場合は、産道が開いていますから、最初の出産よりも軽くなる傾向にあります。ただし、出産は本当にそれぞれです。1人目は短時間で生まれて安産だったけど、2人目は大変だったり、また逆のこともあります。あまり怖がりすぎず、不安や疑問は産婦人科医に伝えて、気持ちが引っかかることがあれば少しでも減らしておきましょう。赤ちゃんが元気に生まれてくることを優先して、お産にのぞみましょう。

監修/宋美玄先生
監修/宋美玄先生
産婦人科医、性科学者。
川崎医科大学講師、ロンドン大学病院(胎児超音波部門)留学を経て、国内で産婦人科医として勤務。主な著書に、「産科女医からの大切なお願い 妊娠・出産の心得11カ条」(無双舎)、「幸せな恋愛のためのSEXノート」(ポプラ社)ほか。
川崎医科大学講師、ロンドン大学病院(胎児超音波部門)留学を経て、国内で産婦人科医として勤務。主な著書に、「産科女医からの大切なお願い 妊娠・出産の心得11カ条」(無双舎)、「幸せな恋愛のためのSEXノート」(ポプラ社)ほか。
文/高祖常子
文/高祖常子
育児情報誌「miku」編集長。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。