医療費控除の申請手順
ここでは、医療費控除の申請手順について解説します。
医療費控除の明細書を作成
確定申告で医療費控除を受ける際は、医療費の領収書に基づき医療費控除の明細書を作成し、申告書に添付する必要があります。
明細書には、医療費に関する詳細を正確に記入してください。
領収書は、確定申告の期限から5年間は自宅で保管しておく必要があるので、忘れずに整理しておきましょう。
また、医療保険者から発行された医療費通知を利用する場合、次の6項目が記載されていることを確認してください。医療費通知を添付することで、明細書の記載が簡略化され、領収書の保管も不要となります。
必要な項目は以下のとおりです。
被保険者の氏名
療養を受けた日付
療養を受けた方の氏名
受診した医療機関の名称
支払った医療費の金額
保険者の名称
医療費控除を正しく受けるためには、必要な書類を整え提出するのが大切です。特に、電子申告を行う場合は、医療費通知のデータも適切に添付してください。
作成した書類を提出
確定申告書や医療費控除の明細書を税務署に提出する方法は、主に以下の3つがあります。
持参して提出
書類を手に持って直接税務署に行き、提出する方法です。すべての書類を印刷し、必要なものを整えておく必要があります。
郵送で提出
書類を郵送する方法も利用できます。事前に印刷した書類を封筒に入れ、指定の住所に送付します。必要な書類が漏れないように確認しておきましょう。
e-Taxで申請
インターネットを通じて申請する場合、国税庁のWebサイトにある確定申告書等作成コーナーを利用します。この方法では、オンラインで申告書を作成し、そのまま提出できるため、手間が省けます。
書類の提出方法によって、準備が異なるため、自身に合った方法を選んでスムーズに申告を行いましょう。
還付金を確認する
確定申告を行った後、1ヶ月〜1ヶ月半程で指定した銀行口座に還付金が振り込まれます。還付金の入金のタイミングで、国税庁から国税還付金振込通知書も届くため、書類を受け取った際には、振り込まれた金額と照らし併せて確認することが重要です。還付金が正確に振り込まれているかを、よりしっかりと把握できます。
まとめ
ここまで入れ歯の医療費控除についてお伝えしてきました。
入れ歯は医療費控除になるのか、ならないのか、要点をまとめると以下のとおりです。
入れ歯は医療費控除の対象になるが、治療の目的が噛む・発音する機能を回復するためなどの機能回復である場合に限られる。保険適用になる場合の入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯があり、それぞれ価格が異なる
医療費控除の申請の際には確定申告書、源泉徴収票、医療費控除の証明書、医療費の領収書、本人確認書類、印鑑が必要
医療費控除の申請手順の流れは、医療費控除の明細書を作成・税務署に提出する(郵送で提出・e-Taxで申請の二つの方法がある)・口座に振り込まれた還付金の確認である
医療費控除で入れ歯を検討している方は、歯科医院で適切な診断と治療を受けた後、必要な書類を準備することが大切です。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次歯科医師(グランメゾンデンタルクリニック)
長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。
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配信: Medical DOC
