ブリッジ以外の選択肢のメリット・デメリット
それぞれのメリットについて教えてください
入れ歯とインプラントのメリットは以下の通りです。【入れ歯】
メリット1:費用が安い
入れ歯は保険が適用されるだけでなく、そもそも装置の製作費用が安くなっています。
メリット2:修理がしやすい
レジンで作られた入れ歯は、壊れた時の修理がしやすいです。
メリット3:治療期間が比較的短い
入れ歯は、1〜2ヵ月程度で作ることができます。
メリット4:自由に取り外せる
着脱式の装置である入れ歯は、ケアする時だけでなく、口腔内に不快症状が出た時にも自由に取り外せます。
メリット5:ほとんどのケースに適応できる
入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があり、ほぼすべてのケースに適応できます。
【インプラント】
メリット1:本物の歯のようにしっかり噛める
義歯の中で唯一、歯根があるインプラントは、本物の歯のようにしっかり噛めます。
メリット2:見た目が自然でなおかつ美しい
本物の歯と同じような構造をしたインプラントは、見た目が自然なことに加えて、美しさも追求することが可能です。
メリット3:顎骨の吸収が起こりにくい
噛んだ時の力を人工歯根で受けとめるため、顎骨に適度な刺激が加わります。その結果、顎骨が吸収していく退化現象を抑えやすくなるのです。
メリット4:ケアしやすい
インプラントは、本物の歯と同じようにケアできます。
メリット5:長持ちしやすい
インプラントの10年生存率は90%以上といわれています。しっかりとケアすれば、20年、25年と使い続けていくことも可能です。
メリット6:健康な歯を削る必要がない
インプラントの支えとなるのは人工歯根なので、健康な歯を削る必要はありません。
それぞれのデメリットについて教えてください
入れ歯とインプラントのデメリットは以下の通りです。【入れ歯】
デメリット1:見た目が不自然になりやすい
入れ歯には金属製のパーツなどが付随することから、見た目があまり良くありません。
デメリット2:壊れやすい
プラスチックで作られた入れ歯は壊れやすいです。
デメリット3:汚れや臭いが付きやすい
入れ歯は清掃性が悪く、汚れや臭いがつきやすいです。
デメリット4:噛みにくい
着脱式の装置は、安定性に劣ります。噛んだ時にずれることも珍しくありません。
デメリット5:装着時の違和感が大きい
入れ歯は大型の装置であることから、装置時の違和感・異物感が比較的大きいといえます。
【インプラント】
デメリット1:外科手術が必須
インプラントでは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術が必須です。
デメリット2:費用が高い
インプラントには保険が適用されないため、治療にかかった費用は全額自己負担となります。
デメリット3:歯周病になりやすい
インプラント周囲炎という、インプラント特有の歯周疾患にかかると、人工歯根が脱落するおそれが出てきます。
編集部まとめ
今回は、義歯の一種であるブリッジの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。義歯には他にも入れ歯とインプラントがあり、それぞれに異なるメリットとデメリットを伴うことから、自分に合った装置を選ぶことが大切です。本文で紹介した内容を参考にして、失った歯を補う治療法を検討してみてください。
参考文献
入れ歯やブリッジとの違いは | 公益社団法人日本口腔インプラント学会
この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次歯科医師(グランメゾンデンタルクリニック)
長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。
記事をもっと見る
配信: Medical DOC
