腎臓がんの検査法
超音波検査
腹部超音波検査は、体に侵襲なく行えるため健康診断などでもよく施行されます。腎臓がんのスクリーニング検査として、超音波検査は非常に有用です。しかし、超音波検査のみでは腎臓がんの確定診断を行うことは難しく、また小さい腎がんの検出についてもCTやMRIには劣ります。
CT・MRI検査
CT、MRIの画像検査では、より詳細に腫瘍の性状を調べることができます。造影剤を使用する事により、腫瘍の血流の描出を行うことができ、さらに詳細を調べることが可能です。また、腎臓がんの性状のみではなく、他の臓器への浸潤や転移が無いかなど、腎臓がんの進行具合を調べることもできます。
腎生検
腎臓がんは画像検査で良悪性の鑑別をつけることが多いです。しかし、画像のみで鑑別がつかない場合、小さい腎臓腫瘍の場合などでリンパ腫や、膿瘍、転移を疑った場合などに腎生検を行うことがあります。背中側から細い針を刺して腎臓の組織の一部を取り、顕微鏡で詳しく調べます。腎生検は、入院が必要です。多くは1週間程度の入院となることが多いですが、詳細が主治医に確認をしましょう。
「腎臓がんと腰痛」についてよくある質問
ここまで腎臓がんと腰痛の関係性などを紹介しました。ここでは「腎臓がんと腰痛」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
腎臓がんの進行スピードについて教えてください。
石川 智啓 医師
一般的に腎臓がんは進行がゆっくりであることが多いと言われています。しかし、中には非常に進行が早いものもあります。進行が速いタイプかは、いろいろな検査で判明することが多いです。ご自身の病状については、主治医に確認をしましょう。
編集部まとめ
腎臓がんの症状として、腰痛、血尿、腹部のしこりや腫れなどが挙げられます。腰痛の症状は、急性腰痛や尿路結石、膵臓がんなど他のいろいろな病気でも認められるため区別が難しいです。しかし、持続する腰痛が認められたり、激しい痛みがある時には何かしらの病気が潜んでいる可能性があります。気になる症状がみられるときには、医療機関を受診しましょう。特に血尿の症状がある場合には、泌尿器科を受診することをお勧めします。
「腎臓がん」と関連する病気
「腎臓がん」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
消化器科の病気膵臓がん
膵炎
整形外科の病気
急性腰痛
圧迫骨折
骨転移
腎臓がんの症状として、腰痛が認められるとき上記の様な病気の可能性も考えられます。単なる腰痛だからと放置せずに、腰痛が持続したり、激痛の場合には早めに医療機関を受診しましょう。血尿など泌尿器系の疾患が疑われる場合には泌尿器科を受診することをお勧めします。
「腎臓がん」と関連する症状
「腎臓がん」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状血尿
腰痛
腹部の腫れ、しこり
食欲不振
体重減少
腎臓がんの症状として上記の様なものが挙げられます。しかし、これらの症状も腎臓がんに特徴的なものではありません。気になる症状が持続する場合には一度医療機関を受診して相談してみましょう。
参考文献
腎臓の辺りが痛む(日本泌尿器科学会)
腎臓がん(がん情報サービス)
飲酒、喫煙と腎がんの関連について(がん対策研究所)
配信: Medical DOC
