「大腸憩室症」を放置するとどうなるかご存じですか?【医師監修】

「大腸憩室症」を放置するとどうなるかご存じですか?【医師監修】

大腸憩室症の前兆や初期症状について

大腸憩室症は、ほとんどの場合無症状ですが、大腸憩室炎や出血を起こすと次のような症状が見られることがあります。

腹痛

発熱

血便

大腸憩室出血が原因で見られる血便は暗赤色や鮮やかな赤色であることが多いという特徴があります。ただ、大腸癌などが原因で出血することもある他、胃や食道からの出血でも大量である場合は暗赤色が見られる場合もあります。(参考文献1)

大腸憩室症の検査・診断

大腸憩室症は無症状であることが多いので、大腸内視鏡検査やCT検査で偶然見つかることが多いです。腹痛や発熱、血便などから大腸憩室炎や大腸憩室出血が疑われた場合は、診断のために以下のような検査が行われる場合があります。

超音波検査:大腸の壁肥厚や膿瘍の有無を確認します。

上部消化管内視鏡検査:出血が疑われた場合に、胃や食道からの出血がないことを確認します。

大腸内視鏡検査:大腸の出血部位を確認します。

腹部造影CT:大腸憩室出血以外の疾患の可能性を調べます。

(参考文献1)

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