肘関節脱臼の前兆や初期症状について
肘関節脱臼の症状は多岐にわたりますが、以下が典型的です。
激しい痛み
関節が外れることで周囲の神経や靭帯が損傷し、強い痛みを感じます。
肘の変形
骨がずれるため、視覚的にも異常が明らかになります。
腫れとあざ
脱臼に伴う内出血や炎症により、肘が腫れたり、内出血によって薄紫のあざが生じる場合があります。
可動域制限
脱臼することによって関節が動かせなくなります。
しびれや麻痺
脱臼することによって周囲の神経が圧迫され、手や指に痺れを感じたり、感覚の異常が生じることがあります。
これらの症状は、骨が関節外に位置することで周囲の組織が引っ張られたり、圧迫されたりするために発生します。
肘関節脱臼は、整形外科を受診することが多いです。
肘関節脱臼の検査・診断
診断は視診、触診、画像検査を組み合わせて行います。
視診と触診
医師が目で見たり触れたりして肘の変形や腫れの状態を確認します。
X線検査
レントゲンで骨の位置や骨折の有無を確認します。脱臼の方向や程度を把握するのに有用な検査です。
MRIやCT検査
靭帯、筋肉、神経の損傷の程度を評価します。特に複雑な脱臼の場合に有用です。
これらの検査により、脱臼の種類(前方脱臼、後方脱臼、側方脱臼など)や、併発する損傷(骨折や神経損傷)を明確にします。
配信: Medical DOC