すぐに病院へ行くべき「若年性アルツハイマーの初期症状」
ここまでは若年性アルツハイマーの初期症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
短期的にできないことが増えた場合は、脳神経内科へ
若年性アルツハイマー病では症状は進行性ですが、数か月~数年かけて症状が悪化するため、急激に症状が進んだ場合には脳梗塞や脳炎などの可能性があります。数分~数日と短い期間でできないことが増える、性格が変わるなどの変化が見られた場合には、すぐに医療機関を受診してください。また突然症状が出現・悪化した場合には、救急要請をしましょう。
受診・予防の目安となる「若年性アルツハイマーの初期症状」のセルフチェック法
・物忘れが目立つ場合
・新しい事柄や仕事などを覚えることが難しくなった場合
・話し方がおかしくなった場合
・眼で物がわからなくなった、眼で距離をうまく測れなくなった場合
「若年性アルツハイマーの初期症状」についてよくある質問
ここまで若年性アルツハイマーの初期症状などを紹介しました。ここでは「若年性アルツハイマーの初期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
若年性アルツハイマーと高齢者が発症するアルツハイマーに違いはありますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
若年性アルツハイマー病では22~64%で、アルツハイマー病としてよく知られている認知機能低下以外の症状が主体となると報告されています。また、子育てや仕事をしている年齢で発症するため、社会的な面での問題も大きく、うつ病などの精神疾患を併発する頻度も高くなります。
若年性アルツハイマーの初期症状にめまいや頭痛はありますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
めまいや頭痛が初期症状となることはなく、それらの症状が目立つ場合には脳出血など別の疾患を疑います。
若年性アルツハイマーを発症すると嗅覚障害を引き起こすのでしょうか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
アルツハイマー病の方の半数以上で嗅覚障害がみられるため、若年性アルツハイマー病の方で嗅覚障害となりやすい可能性はあります。しかし、若年性アルツハイマー病で嗅覚障害が多いかどうかはわかっておりません。
配信: Medical DOC