何が使われているのか、じっくり見ること
原材料名に表示されるアレルギー物質は、個別に表示されることもあれば、一括で表示されることもあります。個別に表示されている場合は、原材料ごとに「〜を含む」「〜由来」という表示があるので、この部分を見ること。
一括表示の場合は、原材料名の最後にあるカッコ内にまとめて表示されるので、ここをチェックします。どちらの場合でも、まずは加工食品には何が使われているのか。原材料名をじっくりと見ながら、考える習慣を付けましょう。
●個別表示の例
カラメルシロップ(乳成分、大豆を含む)
香料(乳製品、大豆由来)
●一括表示の例
(一部に、大豆、小麦を含む)
小売店で作られているお総菜やパンのように、包装されていない食品にはアレルギー物質の表示義務がありません。また、食堂やレストランのような外食で出される料理や飲み物も、アレルギー物質に関する表示義務はありません。食物アレルギーに配慮したメニューがある場合でも、それはお店の自主的なものであることを理解したうえで、利用するようにしましょう。
※参考文献、資料
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
「食物アレルギーの栄養指導の手引き2011」
「食物アレルギー診療ガイドライン2016」(協和企画)
「食物アレルギーの栄養指導」(医歯薬出版株式会社)
「図解食物アレルギーの悩みを解消する!最新治療と正しい知識」(日東書院)
「食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食」(主婦の友社)
著者:管理栄養士 富田チヤコ
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。
配信: ベビーカレンダー(レシピ)
関連記事: