「寝かせみがき」のコツをマスター!

「寝かせみがき」のコツをマスター!

第2回 はじめての「歯みがき」デビュー大作戦
赤ちゃんの歯が生えはじめたら、歯みがきスタート。子どもは自分だけで正しくみがくことはできないので、親がきちんとケアしてあげることが大切です。赤ちゃんの歯みがきについて、歯科衛生士の菊池俊子先生に伺いました。

赤ちゃんのうちは「寝かせみがき」

「膝の上に赤ちゃんを仰向けに寝かせてのぞき込むようにしてみがく『寝かせみがき』でケアしましょう」と菊池先生。ポイントは、以下の通り。

■寝かせみがきのポイント
・赤ちゃんを仰向けに寝かせて、頭をひざの上にのせる
・あごを手で押さえて口のなかをのぞき込むようにしてみがく
・歯ブラシはヘッドが小さく、毛先の柔らかいものを使用
・歯ブラシはペンを持つように軽く握り、毛先を歯の面にあて、力を入れずに小刻みに動かす
・むし歯ができやすい、前歯の歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間を中心にやさしくみがく

「寝かせ磨き」のコツをマスター!

↑赤ちゃんが小さいうちは横だっこの体勢でもよい

「寝かせ磨き」のコツをマスター!

↑仰向けに慣れたら、寝かせみがきの体勢で。口の中が見やすく頭が固定されるのでみがきやすい

歯ブラシがあたると痛い部分をガード

「歯みがきを赤ちゃんがいやがる場合、原因のひとつに、“痛い”ことがあげられます。赤ちゃんの口のなかは小さく、とてもデリケート。歯ブラシのヘッドやブラシの毛先が歯肉にあたって不快な思いをすると、“歯みがきってイヤなもの”と感じるようになってしまいます。以下に挙げる部分は、特に敏感な部分なので、指で押さえて、直接歯ブラシがあたらないように気をつけましょう」

■上唇の裏にある筋の部分「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」
ここに歯ブラシが当たると痛いので、前歯をみがくときは、人さし指でこの部分をガードする

■奥歯の奥の歯肉
奥歯の噛み合わせ部分もむし歯になりやすいので、丁寧にみがきたい場所。歯ブラシが周りの歯肉などにぶつかると痛いので、人さし指で頬をふくらませ、歯ブラシがあたらないようにしてみがくとよい

「小さなヘッドの歯ブラシは、小さな面に集中して力がかかります。みがくときは、力を入れ過ぎないように注意しましょう」

赤ちゃんが歯みがきをいやがるときには、何かしらの原因があります。上手なみがき方をマスターして、歯みがき嫌いにならないようにしてあげましょう。
(やまもとさくら+クレッシェント)