まずは歯ブラシに慣れることから
「前歯が生えはじめたら、赤ちゃん用の歯ブラシを持たせましょう。最初は口に入れるだけ、噛んでしまうだけですが、この時期は、歯ブラシを持つことに慣れればOK。親が歯みがきしているところを見せて、同じようにマネさせるのもおすすめです」(菊池先生 以下同)
子どもが歩き回るようになると、気をつけたいのが歯みがき中の事故。
「子どもが歯ブラシを口にくわえたまま転倒して、ブラシが上あごやのどに突き刺さる事故が報告されています。子どもに歯ブラシを持たせるときは、必ず座らせて、目を離さないようにしてください」
みがく順番を決めて上手に歯みがき
歯ブラシに慣れたら、実際のみがき方は、どのように教えていけばいいのでしょうか?
「食事のときに、だんだんスプーンを使うのが上手になるように、歯ブラシもしだいに、思ったように動かせるようになっていきます。最初のうちは、正しくみがくことよりも、“自分でみがいていること”を大切にして、ほめてあげましょう。慣れてきたら、少しずつ、正しいみがき方を教えていきます。歯ブラシの毛先を歯の面にあてて、力を入れ過ぎず、一本一本丁寧にみがくように指導しましょう。みがき残しを減らすには、順番を決めてみがくことが大切です。前歯、奥歯を、上の歯、下の歯と場所を分けて、順番にみがくようにすると、みがき残しが少なくなります」
■おすすめのみがき順
1.上の歯の外側
前歯→左右奥歯
2.下の歯の外側
前歯→左右奥歯
3.上の歯の内側
前歯→左右奥歯
4.下の歯の内側
前歯→左右奥歯
5. かみ合わせ
上下左右
「みがきやすい歯からはじめる方がいいと思いますので、この順番をおすすめしています。親の寝かせみがきも同じ順番で大丈夫です。お子さんが自分でみがくようになっても、最後に親の仕上げみがきは続けてください。小学校3年くらいまでは、子どもがみがいたあとに、不十分なところをチェックして、みがいてあげるようにしましょう」
お子さんの歯をむし歯から守るには、親の果たす役割が大きいんですね。親子で楽しく正しい歯みがき習慣を身につけたいですね。
(やまもとさくら+クレッシェント)