アレルギーで肌トラブル!子どもが肌を掻き壊してしまう時の薬に頼らない改善方法

アレルギーで肌トラブル!子どもが肌を掻き壊してしまう時の薬に頼らない改善方法

第4回 薬に頼らず子供の不調を改善!
下痢、便秘、発熱、アレルギー、胃痛、精神不安。どれもつらいですが、大人はもちろん、子どもにも行える、薬をのまずに不調を整える方法を伝授。病院に駆け込む前にママができる「お手当て」の参考に! 今回はちょっとしたアレルギーの対処方法を紹介します。

アレルギーによる皮膚トラブルを和らげる

薬に頼らず子供の不調を改善! アレルギー編

アレルギーを発症しやすい季節の変わり目は、皮膚のトラブルも増えてきます。特に子どもの皮膚の乾燥は、つらいかゆみに加え、掻き壊しなどの悪循環を引き起こしてしまいます。普段から手洗いを習慣付けて、掻き壊しによる感染予防を心がけましょう。

とはいえ、すでに掻き壊しがある場合は、傷口の治癒が期待できる精油(エッセンシャルオイル)「ゼラニウム」を、化膿などがある場合は「ティートリー」でケアを。植物オイル(キャリアオイル)は、保湿効果が期待できる「ホホバオイル」の使用をおすすめします。また、アトピー性皮膚炎によるかゆみには、「カモミール・ローマン」の使用を。大地のリンゴと言われる香りで、穏やかな精油。小児の消化器系・不眠の改善にも期待できます。

精油のブレンドレシピ「アレルギー」

30mlのアロマトリートメントオイルの作り方

【用意する物】
精油
・カモミール・ローマン 3滴 (アレルギー性皮膚疾患に)
・ラベンダーアングスティフォリア 3滴(鎮静効果に期待)
・[注1] ゼラニウムエジプト(止血、傷に効果的)
・[注2] ティートリー(掻き壊しの傷口に)
・[注3] カモミール・ ジャーマン(感染症、風邪の諸症状に)
植物オイル(キャリアオイル)
・ホホバオイル 30ml (希釈用)

【作り方】
ホホバオイルを遮光ビンや小さめのガラス瓶などに注ぎいれ、そこへ上記の精油(カモミール・ローマン、ラベンダーアングスティフォリアなど)を垂らす。ビンに蓋をして、軽く回すなどしてかき混ぜれば出来上がり。
(※注参照)

その他のアレルギー

花粉症によるくしゃみには、「ユーカリラディアタ」「ラベンダー」「カモミール・ローマン」「ペパーミント(大人のみ)」が効果的。上記ブレンドレシピの滴数を参考に、1%未満でブレンドし、ルームコロンを作るのがおすすめ。例えば、スプレーボトル(30ml)に無水エタノール約3mlを注ぎ、精油6滴未満を垂らす。あとは精製水を注げば出来上がり。これを部屋にスプレーしてもよし、マスクの中にスプレーするもよし。精油をクリーム(ジェル)に混ぜ、鼻の周りに塗るのも効果的です。

また、春先の蕁麻疹による皮膚のかゆみには「カモミール・ジャーマン」が最適。しかし、高価なため、ハーブウォーターを代用すれば、手軽です。乾燥が気になるなら「カモミール・ジャーマンウォーター」少量を別容器に移し、グリセリンを加えて混ぜれば出来上がり。気になるときに小まめに塗ってください。

※ カモミール・ジャーマンは、ブタクサアレルギーがある方はご注意ください。
※ カモミール・ローマンは、キク科の植物です。アレルギーにご注意ください。
※ カモミール・ローマンは、妊娠初期の方の使用はお控えください。
[注1] ゼラニウムエジプトは、傷がある場合にブレンドしてください。
[注2] ティートリーは、掻き壊しの傷口が化膿してしまった時にブレンドしてください。
[注3] カモミール・ ジャーマンは、かゆみがあるときにブレンドしてください。
[注1] [注2] [注3]をブレンドするときは、ほかの精油を減らすなどして、植物オイル30mlに対して、精油6滴未満で調整してください。
※ 塗布する場合、500円玉程度の量で行ってください。
※ 植物オイルで希釈した状態で、必ずパッチテストをしてからご使用ください。
※ 植物オイルに対して、精油は1%以下に希釈してください。
※ 1度で使い切らない場合は、遮光ビンなど、ふた付きのビンをご使用ください。
※ 大人が使用する場合、濃度は5~10パーセントに。30mlの植物オイルに精油は12~24滴でブレンドしてください。
■協力一覧 イラスト/こさかいづみ
島村智子
島村智子
1997年ナード・アロマテラピー協会認定・アロマトレーナー資格取得以降講師として活動。医療従事者を対象とした講座や、スクールを開講。現在はフリーで活動中。
1997年ナード・アロマテラピー協会認定・アロマトレーナー資格取得以降講師として活動。医療従事者を対象とした講座や、スクールを開講。現在はフリーで活動中。