子どもの気分が不安定な時の薬に頼らない対処法

子どもの気分が不安定な時の薬に頼らない対処法

第6回 薬に頼らず子供の不調を改善!
下痢、便秘、発熱、アレルギー、胃痛、精神不安。どれもつらいですが、大人はもちろん、子どもにも行える、薬をのまずに不調を整える方法を伝授。病院に駆け込む前にママができる「お手当て」の参考に! 今回は不安定な気分の対処方法を紹介します。

不安定な気持ちを落ち着かせるには

薬に頼らず子供の不調を改善! 精神不安編

心の病気に注目があつまる昨今、子どもの心が不安定なときがあっても不思議ではありません。とはいえ、時に幼児のようにぐずったり、すぐに怒ったりと、振り回される大人は大変です。そんな時は、好きな香りでお部屋を満たしてあげてください。おすすめの精油(エッセンシャルオイル)は、自律神経を整える柑橘系の「オレンジ・スイート」や「マンダリン」。気持ちの安定を図るなら「プチグレン」を加えてみて。香りの中で、ママの暖かいハグがあるとより効果的。

さらに、1日のリズムも大事にしてほしいもの。「レモン」の香りで目覚め、「マンダリン」で睡眠に着くなど、朝の香りと夜の香りを分けておけば、子どもの行動を自然に促すこともできそう。宿題になかなか取り掛かれないなら、頭脳明晰化作用が期待できる「ローズマリーシネオール」で頭をクリアにしてあげるのもおすすめです。

精油のブレンドレシピ「精神不安」

芳香浴

【用意する物】
精油
・オレンジ・スイート(不安を和らげる)
・マンダリン(リラックス作用)
・ローズウッド(心身の強壮)
・ゼラニウム(ホルモンバランスを整える)
・プチグレン(自律神経の調整)
・ベンゾイン(緊張をほぐし、気持ちを落ち着かせる)

【作り方】
アロマディフューザーやアロマポットの使用方法に従い水を注ぎ、上記の心の状態に合う精油を2つ選ぶ。それを1滴ずつ、計2滴垂らす。

大人の心の健康が要

子どもの心が不安定なとき、考えてみてほしいのが、周囲の大人の精神状態。怒りっぽくなっていたり、焦っていたり……。気づかないうちに、周囲にマイナスの気を振りまいている可能性も。特に身近なママの心が不安定なら、子どもはそれを察知しているはず。大人も好きな香りを見つけて、リラックスタイムを設けるといいでしょう。それを「ママの香り」と家族に印象付けて、子どもが学校に行きたがらないときなど、ハンカチに香りを忍ばせておけば、「いつもママが一緒にいるよ」という香りのメッセージにもなります。

■協力一覧 イラスト/こさかいづみ
島村智子
島村智子
1997年ナード・アロマテラピー協会認定・アロマトレーナー資格取得以降講師として活動。医療従事者を対象とした講座や、スクールを開講。現在はフリーで活動中。
1997年ナード・アロマテラピー協会認定・アロマトレーナー資格取得以降講師として活動。医療従事者を対象とした講座や、スクールを開講。現在はフリーで活動中。