抗がん剤のクールの数え方
抗がん剤治療のレジメンでは、治療間隔が決められています。レジメンで決められた抗がん剤の投与過程とその直後の休薬過程をひとまとめにして1~4週間かけて行う1クールが、複数回繰り返されて、そのレジメンが終了します。抗がん剤のクールの数え方は、この抗がん剤の投与過程とその直後の休薬過程をひとまとめにした期間を1クールとして、何クールかを数えるのです。クールの回数に決まりや制限があるレジメンと、ないレジメンがあり、同じ内容の治療が繰り返されればクールのカウントが増えていきます。1クール目、2クール目、3クール目と増えていき、この治療レジメンの3クール目の何日目などの表現をします。がん治療に深く関わっている医療従事者なら、この治療レジメンの何クールの何日目であれば、どのような抗がん剤の副作用が起きやすいかなどをあらかじめお伝えすることもあります。
抗がん剤のクール間隔とは?
抗がん剤を投与すると、少なからず患者さんの体には副作用が見られます。個人差はあるものの、起こりやすい副作用や時期などについてわかっている事も多いです。抗がん剤投与後に起きる副作用から患者さんの体が回復して次のクールを開始できることが一般的にわかっている間隔をもとに、レジメン内での1クールが休薬期間も含めて設定されています。休薬期間が長すぎると、抗がん剤でダメージを受けたがん細胞も回復して再増殖してしまうと考えられており、レジメンでは休薬期間も決まっています。

