「抗がん剤のクール」とは?抗がん剤投与が長くなりやすい病気も医師が解説!

「抗がん剤のクール」とは?抗がん剤投与が長くなりやすい病気も医師が解説!

「抗がん剤のクール」についてよくある質問

ここまで抗がん剤のクールについてなどを紹介しました。ここでは「抗がん剤のクール」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

抗がん剤投与は何クール目が身体面で苦しいのでしょうか?

浅野 智子 医師

レジメンごとの違いや副作用の出かたに個人差があるため、一概には言えません。新しいレジメンを開始して投与のたびにダメージがどんどん蓄積してきますので、初回よりも3~5クール目ごろからは感染症にかかって高熱が出たり、貧血が進んでだるさがふえたりと、副作用も重くなってきがちといえるでしょう。苦しい症状が出てしまったら、次のクールから抗がん剤の投与量を減らすなども考慮されます。クール数を重ねるごとに本人が治療の体調の変化に慣れてきて、日常生活が送りやすく感じる方もいて感じ方は様々です。

まとめ抗がん剤についての疑問は、そのままにせず担当医へ相談しよう

抗がん剤治療は決まったレジメンに沿って行われます。レジメンのクール数はがんの種類や拡がりによって決まります。がんを抑えることが目的ですが、1クールごとに抗がん剤投与と休薬を繰り返すごとに副作用が目立ってくることもあります。つらい症状は我慢せずに医療スタッフに相談してください。支持療法の追加や抗がん剤の減量でつらさを軽減できるかもしれません。また、つらい症状を我慢しながら治療を続けることがベストとも限らないので、どのように過ごしていきたいのかを考えながら、それを叶えるための適切な治療方法を家族や医療従事者と相談しながら決めていきましょう。

「抗がん剤」と関連する病気

「抗がん剤」と関連する病気は10個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器の病気

心毒性

呼吸器の病気

間質性肺炎

血液の病気

骨髄抑制

貧血

白血球減少

血小板減少

消化器の病気

肝機能障害

腎泌尿器の病気

腎機能障害

その他の病気

アレルギー

化学療法誘発性末梢神経障害

抗がん剤治療中に現れる上記の疾患は、抗がん剤の副作用である可能性があります。
もしも上記の疾患の受診先とがん治療の病院が違う場合には、必ず抗がん剤治療中であることを医師に伝えてください。

「抗がん剤」と関連する症状

「抗がん剤」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

だるい

苦しい

気持ちが悪い

手足のしびれ

脱毛

発熱

抗がん剤治療中に現れる上記の症状は、抗がん剤の副作用である可能性があります。症状が強い場合は、早めに主治医に報告し、治療計画を相談しましょう。

参考文献

造血器腫瘍診療ガイドライン2024年版(日本血液学会)

抗がん剤治療(化学療法)はどのような治療ですか(日本肺癌学会)

前立腺がん治療(がん情報サービス)

乳癌診療ガイドライン2022年版(日本乳癌学会)

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配信元: Medical DOC

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