救世主登場!?
「あの、えーっと」
困りながら曖昧な笑みを浮かべていたそのとき。
「すみません! ご迷惑をおかけして!」
男の子のお母さんが、慌ててやってきました。
「迷惑じゃないよなぁ〜? 遊んでもらってたんだもんな〜。この子たち、子どもが好きらしいよ」
と言うお父さんでしたが、その空気の読めなさは、私の苛立ちをさらに募らせました。
すると、次の瞬間──。
「迷惑なのは、アンタ!」
「迷惑に決まってるでしょ! アンタが一番迷惑なのよ!!」
「!?」
怒り心頭のお母さんに、周囲もびっくり。
もっとも、一番驚いた顔をしていたのは、お父さんでしたが……その様子を私は少し冷めた目で見ていました。
「この人いつもこうなんです。綺麗で優しそうなお姉さんがいると声をかけるついでに、自分が子どもの面倒を見たくないからって預けようとするんです。私がどうしても手が離せない用事があっていなかったので……。本当にごめんなさい!」
お母さんはそう謝ると、そのまま子どもの手を取り、お父さんを引きずっていきました。

