B子が渡していたもの
ある日のこと。AさんとB子が立ち話をしていました。
B子は、カバンから何やら細長い箱を取り出しボスママに差し出しました。その箱には、某有名化粧品のロゴが。
Aさんは、「ほんと助かる~! でも、これはB子さんの“善意”で私にくれるのよね? そうよね!」と、脅すように言います。
無言で頷くB子。そんな状況に私は「化粧品をたかられている?」と感じました。
B子に詳しく話を聞こうと、私はB子とファミレスで会う約束を取り付けました。
真相は
ファミレスで私は、単刀直入に「Aさんに化粧品渡しているところ見ちゃったんだけど……大丈夫?」と聞きました。
するとB子は、しばらく下を向いて無言でしたが、やがて「あなたが見た通りよ。Aさんには、化粧品を貢がされているの……」と言いました。
さらにB子は「実は私、学生時代にいじめられたことがあるの。そのときのトラウマからいまだに抜け出せなくて……人の機嫌を取るようなことばかりしてしまうの」と言い、涙を流し始めました。
すすり泣くB子の姿と、その過去。どちらにもとても胸が痛みました。
何と声を掛ければいいのか迷いましたが、私はただ「私はB子が好きだし、味方だよ」と、伝えました。
静かに頷いたB子は、「私も、もう子どもじゃないもんね」とポツリ。
「そうだよ! そんな要求は、しっかりはねつけようよ!」と私が言うと、B子はにっこりとして、今度は力強く頷きました。

