瓶ビールから、はじまる夜
まずは瓶ビールを。キリンにするか、アサヒにするか。そんな些細な選択に時間をかけられるのが、この店のいいところだ。
栓を抜き、泡を静かに注ぐ。喉を通っていく冷たさに、この町の音が少しだけ遠のいていく。

グラスを片手に、カウンターの奥で何かを炒める音を聞く。誰かの話し声、出前の注文、テレビの音。どれもがちょうどよく混ざり合っていて、気を張らずにいられる。
正解のない夜に、正解の一皿を

料理はどれも、奇をてらわず、でも確かに“うまい”。カリッともっちりの餃子、とうもろこし入りのやきめし。
辛さとコクのバランスが絶妙な担々麺、昭和の香りが残る酢豚。ふんわり卵が絡む小えびのチリソース。
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どれを選んでも、きっと間違いじゃない。
けれど、この店の良さは、味そのものよりも“空気”にあるような気がする。なにを食べても、それが今の自分にとっての正解になる。そう思わせてくれる懐の深さが、ここにはある。
