いやいや、そんなこと知りませんけど……
「私って、人混みとか苦手じゃないですかぁ!?」
「だから通路側だと気分悪くなるんですよねぇ……」
そう言いながら、大きなため息をついたのです。
A子さんが「そうですか」と言うと、中年女性は笑いながら、
「いやいや、今の言葉で意味分かりません!?」
「席替わってってことなんですけどぉ!」
と、まるで分かっていないA子さんを馬鹿にしたように、笑いながら言ってきたのです。
ハッキリと断ると、女性はまさかの……
「それなら窓際の席を予約すればよかったのでは」
少し頭に来たA子さんは、そう冷たく言いましたが、
「私が予約したんじゃないんで。分かるわけないでしょ?」
と、謎の逆切れをする女性に、思わず呆れてしまいました。
その後もしつこく「私は可哀想なんだ」と言われ続けたA子さん。
段々と腹が立ってきたので、
「私はここを予約しているので、席は替わりません。他をあたってください」
そうハッキリ言うと、女性はムッとした顔をして、小声でずっと文句を言い続けてきました。
しかもため息交じりで、かなり嫌味っぽく言い続けてくるのです。
A子さんは「もう放っとこう」と思い、イヤホンをつけることにしました。
A子さんのその行動が、さらに中年女性を刺激してしまったのかもしれません。

