NHKは9日、俳優の仲野太賀が主演を務める大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか、2026年1月4日スタート)に竹中直人、大倉孝二、宮川一朗太、森口瑤子、菅原大吉、諏訪太朗、水橋研二、池田鉄洋、白洲迅、金井浩人の10人が出演すると発表した。
65作目となる大河は、天下人となる豊臣秀吉(池松壮亮)を補佐役として支えた弟、秀長(仲野)の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈エンターテインメント。10人は、豊臣兄弟に関わりながら戦国時代を生きる人物を演じる。
竹中直人/松永久秀役
大和国(現在の奈良県)の戦国武将。あまたの裏切りと変わり身の早さゆえに周囲から恨みを買うことが多い。織田信長が足利義昭を奉じて上洛すると、いち早く織田に臣従、小一郎たちともかかわりを持つことに。茶人としても高名。
――出演のオファーを受けたときの率直な心境は?
「やったぁ! また大河ドラマに出演出来る! 嬉しいな! 今回の大河ドラマは、あの松永久秀をどのように描くのか?! これはかなり楽しみだぞ! と思いました」
――松永久秀を演じるにあたっての意気込みを
「意気込みはがっつりあります! しかしそれは脚本家のみが知ることではないでしょうか…。どこまで脚本家の八津弘幸さんが松永久秀を描いて下さるか…それによって役は大きく変化していくと思います。ぼくは八津さんの描いた世界にただただ身を委ねながら揺蕩(たゆた)うのみです!」
大倉孝二/坂井喜左衛門役
尾張国中村で大きな影響力を持つ土豪。ある事情で藤吉郎を憎んでおり、小一郎が娘の直と親しい関係にあることもよく思っていない。
「また大河ドラマに呼んでいただき、大変ありがたく思っております。若い共演者の皆さんを盛り立てられるよう、且つエネルギー負けしないよう取り組んだつもりです。皆さんに楽しんでもらえるドラマになることを期待しております」
宮川一朗太/浅野長勝役
織田家に仕える武士で、寧々の父。小一郎たちの亡き父・弥右衛門と戦に出たことがあり、今も藤吉郎に目をかけている。
▏「『光る君へ』から間を置かずにオファーをいただき、それはもう嬉しかったですね。しかも前回の“仕事できない男”から、今回は一家の長、武士で寧々の父! 身が引き締まる思いでした。武具をつけるのも大変で緊張感漲る合戦シーンがある一方、家においては優しい父。寧々、小一郎、藤吉郎たちを温かく見守る男であろうと心掛けています。観ている皆様に心安らぐひとときを届けられれば幸いです(笑)」
森口瑤子/ふく役
寧々の母。気は優しいが、どこか頼りないところのある夫を支える世話女房。
「寧々の“心の土台”を育む母・ふくという大役をいただき、身の引き締まる思いです。武家の母として、厳しく、そして温かい家族の絆をお伝えできるよう、精一杯努めてまいります。
菅原大吉/佐久間信盛役
織田家筆頭家老。撤退戦でしんがりの指揮をよく務めたことから「退(の)き佐久間」と称される。
「佐久間信盛、信長がうつけと呼ばれた若き頃より信長を支え続けた忠義の人としての強さと、晩年に至るまでの揺るがぬ責務への誇りとを大切に表現していければと。戦場を駆けた武勇と深い思慮を持つ信盛、魅力的な織田軍団の武将達と信長様と天下取りの道のりを、豊臣兄弟とともにドラマを通して共に歩んでいく事を楽しみにしております」
諏訪太朗/林秀貞役
織田家家老の一人。外交や行政を中心に、事務方としてその能力を発揮する。
「大河ドラマのセミレギュラーは初めてなので、とても嬉しかったです。林秀貞という人物はかつて信長と対立した後、復帰を許された人物のようで、信長や他の家臣たちとの距離感を少し意識しながら演じるよう心がけています。家臣としては信長のためにあえて苦言を言う台詞があるので、それも併せて意識しています」
水橋研二/森可成役
武芸に優れ、特に槍(やり)の名手として知られる。信長の近習となる森成利(乱、いわゆる蘭丸)は可成の息子。
「オファーをいただいた時、お話を聞いて戦国時代の織田・豊臣・徳川を中心としたこの時代は、もともと一番好きな歴史の時代でしたので、とても嬉しかったです。撮影現場で、織田家臣の皆さん、年長の諏訪太朗さんを中心にみんなで会話がはずみ、輪になって話してると、そこへ殿が様子を見にいらっしゃる。そんな風景を目の当たりにした時『幸せな時間だな』と感じました。まるで当時にタイムスリップしたような、不思議で温かい瞬間でした。豊臣兄弟をはじめ、共演者やスタッフの皆様から日々多くの刺激をいただいています。その感謝を作品にしっかりと注げるよう、心を込めて取り組んでいます」
池田鉄洋/丹羽長秀役
信長が絶対的な信頼を置いた家老、通称“五郎左(ごろうざ)”。血気盛んな武将が多い家臣団の中で文武両道を実践し、織田家を支える。
「20年ぶりの大河ドラマ出演となります。しかも、大名・丹羽長秀という大役を賜り、オファーをいただいた際には、身の引き締まる思いでした。しかし、すでに始まっている撮影現場の熱気に包まれ、今ではワクワクが止まりません。織田家臣団の皆さんと軍議(撮影)を重ねる時間が、何よりの楽しみとなっています。この現場の熱が、きっと視聴者の皆さまにも伝わるはずです。どうぞ、おもいきりお楽しみください」
白洲迅/佐々成政役
信長にその戦働きを認められ、精鋭部隊の一つである黒母衣衆(くろほろしゅう)の筆頭に上り詰めた、血気盛んな男。
「『どうする家康』に続き、再び戦国大河に出演させていただける事になり、なにかご縁のようなものを感じています。前回は、初めての大河ドラマに圧倒されながらも負けじと自分の役割を全うすることに必死で、気付けば撮影が終わっていました。今回の『豊臣兄弟!』では、“大河ドラマ”という作品を楽しみながら演じたいと思います。
佐々成政は、特に豊臣兄弟の2人に対して腹に一物抱える人物ではありますが、もがきながらも心に秘める熱い想いを体現していけたらと思います」
金井浩人/佐久間盛重役
信長と、その弟・信勝の両方に仕えた経験を持つ。桶狭間の戦いでは要衝・丸根砦(まるねとりで)を任されるが…。
「『豊臣兄弟!』に出演させて頂き光栄です。本作の制作発表の段階でどのような作品になるのだろうと物凄く興奮していて、一視聴者として絶対に見たい作品だったので、オーディションを経てオファーを頂けた時はとても嬉しかったですし、緊張しました。
クルーの方々の素晴らしいチームワークや、主演の仲野太賀さん、池松壮亮さんをはじめとする、錚々たる方々とご一緒出来た本作は、私にとってかけがえのないものになりました。いち『豊臣兄弟!』ファンとしても、本作への並々ならぬワクワクが来年一月から約一年間続くと思うと幸せです」

