「ちょっとだけエスパー」兆(岡田将生)=“エヴァ”碇ゲンドウ?救うのは四季(宮﨑あおい)?1000万人?まさにトロッコ問題で賛否割れる

「ちょっとだけエスパー」兆(岡田将生)=“エヴァ”碇ゲンドウ?救うのは四季(宮﨑あおい)?1000万人?まさにトロッコ問題で賛否割れる

俳優の大泉洋が主演を務める連続ドラマ「ちょっとだけエスパー」(テレビ朝日系、火曜午後9時)の第8話が9日、放送され、2055年から見た「過去」を改ざんするために未来からやってきた兆=文人(岡田将生)の考えに視聴者の賛否が割れ、SNSで議論が白熱している。

市松(北村匠海)と兆(岡田将生)がついに対面…

2055年、市松博士(北村匠海)が、エスパーの能力を覚醒する「Eカプセル」を開発したが、兆にレシピが盗まれ、25年に送信されてしまった。送信を疑われた博士はこのままいくと死刑になってしまうため、過去の自分=市松(北村)に犯人の捜査を頼んだ。そのなかで、兆の改ざんにより1000万人が死ぬことになることを知った。

この日の放送で、兆の正体をつかもうと活動していた市松が、兆によって拉致され、2人が初対面した。兆は、「2055年で私は自首します」と切り出し、そうすれば市松の死刑はなくなると持ちかけた。その条件は、この件から手を引くこと。市松の干渉のせいで「予定」が遅れていると説明した。兆は、決して1000万人を殺したいわけではなく、あくまで目的が「世界を正しい形にするため」と主張。それは救いたい人=四季(宮﨑あおい)を救うことで、四季が10年後の35年に死ぬということを告白した。自分が死んで代わりに四季が助かるのなら、その選択肢を選ぶが、自分が死ぬと四季も不幸になると強調。1兆、1京通りのシミュレーションをしても結果は同じだったと述べた。市松は「だとしても、死ぬはずじゃなかった1000万人を死なせるなんて」と反発するが、兆は「数が多いのが問題? 少なければいいの? 大国が滅ぶのは問題でも、小さな国が滅ぶのは構わない? 小さな国の人でも、人生があるのに」と持論を展開した。

市松は「詭弁(きべん)だ。これから1000万人の人生を消そうとしているヤツが」と反論。「あんたは自首するって言ったけど、過去の改ざんに成功したら、今ここにいるあんたは消えるよね。その彼女のいる未来だったら、兆は生まれないだろ」と続けた。兆は市松の洞察力をほめつつ、自分が思い描く未来なら兆が生まれず、博士が誤認逮捕されることもないため「すべて解決」だと主張した。しかし市松は、この先の未来が変わっても自分は変わらず、自分が兆を止めなかったせいで1000万人が死んだと思い続けなければならないため、取引を拒否。「1000万人が死んだほうがいいなんて俺は言えない」と語気を強めた。兆は「愚かだな。その選択を後悔するがいい」と言って姿を消した。

兆なりの「正義」を貫いているようだが、彼の行為は、誰かを救うために別の誰かを犠牲にする「トロッコ問題」に等しい。

SNSでも賛否が分かれており、「これはラスボスの思考ですねぇ…」「世界を救うっていうか四季を救わなかった世界に対する復讐に近いソレじゃん!?」「兆の気持ちは分かるけどーでも兆の方が愚かだよねー」「愛が歪んだ結果なのか」「わかるけど、それで他人を犠牲にするの?」などの反対意見や、「救いたいと思うのが自然だね」「兆にとって、世界=四季なんだよね」「やっぱり世界より四季ちゃんを救いたかったんだな」などの賛成意見、 「このトロッコ問題むずない?」という反応が寄せられた。また、兆の姿に人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を重ねる人も多く、「碇ゲンドウ!?」「兆がゲンドウに見える」「ユイ…四季…」などとつぶやきも見受けられた。

「ちょっとだけエスパー」とは?

連ドラ「アンナチュラル」「MIU404」「海に眠るダイヤモンド」(いずれもTBS)や、映画「ラストマイル」で知られる野木亜紀子さんが脚本を手掛ける完全オリジナルのSFラブロマンス。会社をクビになり、人生詰んだサラリーマンが「ちょっとだけエスパー」になって世界を救う姿を描く。

配信元: iza!

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