東武東上線は12月11日午前4時50分ごろ、成増駅で発生した信号確認の影響でダイヤに大幅な乱れが発生。その後、西武池袋線、西武有楽町線、東急東横線、東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線など複数路線に遅れが波及し、利用者から悲痛な声が寄せられた。
沿線中学・高校で定期考査の時間を遅らせる対応
午前4時49分成増駅始発の普通池袋駅行きが同駅で信号確認のため停車。この影響で、成増~上板橋間の上下線で運転を見合わせ、約2時間後の6時42分ごろに運転を再開した。そのため、同線で大幅な遅延が発生し、特急とTJライナーが5本運休。直通運転をする東京メトロ有楽町線・副都心線、東急東横線・みなとみらい線、相鉄線などにも遅れが出た。
沿線住民の通勤通学を直撃した信号確認に、利用者から怒りの声が収まらず、SNSには「会社に行くだけで疲れた」「最終面接なのに死にそう」「復旧遅くて笑えない」「この列車で生涯のどこくらいの時間を奪われているんだ」「遅延30分以上、池袋駅のホームに列車がいっぱいで入れない」「駅が溢れかえっている」「ホームで待っても超満員電車で乗れない」と悲痛な声を上げる人が続出。また「東上線あるある。夜中のトラブルが午前中まで影響」「東上線が遅れると、有楽町線、副都心線も遅延するから、直通運転から切り離してほしい」「全力で走った方が速そう」と呆れるコメントや、「在宅ワークにシフトチェンジした」と勤務形態を切り替える人もいた。
一方で、沿線にある城北埼玉中学・高校(埼玉県川越市)は公式Xに「本日、東上線の遅延に伴い、ふじみ野駅発のスクールバスを時刻を繰り下げて運行いたします。ふじみ野駅を利用する生徒はふじみ野駅に向かってください。最終バスの時刻は調整中です」とスクールバスのダイヤ変更を生徒に呼びかけるとともに、本日予定されていた定期考査の開始時間を30分遅らせる対応をとった。

