NHKは16日、「第76回NHK紅白歌合戦」に歌手で俳優、星野源(44)が特別企画で出場すると発表した。星野は約6年半ぶりとなるオリジナルアルバム「Gen」に収録された「創造」を披露する。SNSでは、出場が報じられた際の星野の写真を見たゲームファンから歓喜の言葉が寄せられた。
「創造」は世界中で愛され続ける任天堂のゲーム「スーパーマリオブラザーズ」35周年のテーマ曲として提供されており、星野はニンテンドーミュージアム(京都府宇治市)でパフォーマンスを届ける。今回公開された写真で、星野は両手を「ハ」の字にして顔の前に突き出している。このポーズが2015年に亡くなった同社元社長、岩田聡さんが見せていた「直接!」ポーズではないかと話題となっている。
「Nintendo Direct」で披露
「直接!」は岩田さんが新作ソフトを紹介するインターネット番組「Nintendo Direct(ニンテンドーダイレクト)」で披露していたポーズで、「創造」のミュージックビデオでも歌詞に合わせて星野が「直接!」ポーズをとっていることが確認できる。
星野の思いがこもった一枚の写真に、Xでは「ポーズが岩田社長リスペクトだ!見逃してた」「『直接!』をやってるのがもう愛に溢れている」「岩田社長みてますか」と岩田さんへの思いをつづるコメントが並んだ。他にも「どこまでもリスペクトが詰まってて大好き」と星野への賛辞や、「今年の紅白見たくなってきたな…」と本番のパフォーマンスに期待する声が上がった。
岩田さんは数々のヒット作を生み出したゲーム開発者で、17年に発売されたNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)にも岩田さんのアイデアが反映されているといわれる。同社の米国法人で社長を務めたレジー・フィサメィ氏の著書「崖っぷちだったアメリカ任天堂を復活させた男」(東洋経済新報社)によると、当時開発中だったSwitchを「任天堂の将来を左右するゲーム機」になると見通していたという。

