北九州発祥のうどんチェーン「資(すけ)さんうどん」が16日、スマートフォン決済大手のPayPayによる決済を終了した。同店でのPayPay導入は2021年6月に全店舗で完了しており、約4年半での利用停止となる。発表が前日の15日に行われたこともあり、SNSでは唐突にも思える終了に対し、大きな困惑が広がっている。
資さんうどんは1976年に北九州市で創業。ゴボウの天ぷらが入った「ごぼ天うどん」が人気を博し、北九州の「ソウルフード」とも言われる。昨年10月に外食大手のすかいらーくホールディングス(HD)が運営会社の「資さん」を240億円で買収し、12月には関東進出。現在は関東の13店を含め、95店を展開している。資さんはクレジットカードや電子マネー、他のコード決済の利用を呼び掛けている。
ガストやバーミヤンは利用可能なのに…
同店はd払いや楽天ペイ、au PAYなどのコード決済は利用できるため、Xには「決済手数料、高いからなぁ」「『手数料に耐えられない店』が増えてきた印象」といった指摘が上がったが、決してPayPayの加盟店手数料だけが特段高いといったわけではない。しかも、ガストやバーミヤン、しゃぶ葉といった他のすかいらーくHD傘下の外食チェーンでは、PayPayによる決済は引き続き可能となっている。実は「資さんうどん」は10月20日に福岡・北九州などの6店舗で突然PayPay決済を終了。結果的にこれが先行した形となっており、終了の予兆があったといえる。
発表翌日の利用停止とあって、16日は告知に気づかずに店舗を訪れた人が多いようで、「久しぶりに資さん行ったらpaypay不可になっとって焦ったー」「全国展開しようとしているチェーン店で、PayPayが使えない…!?」といった感想が漏れた。また、PayPayユーザーからは「今更他のコード決済っていっても、2つ3つと増えるとお金の配分に困るんよ」といった声も上がっていた。

