女優の髙石あかりがヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」（総合ほか）第13週「サンポ、シマショウカ。」（第61～65回、22日から）の予告が19日、放送された。次週は年内の最終週となり、トキの前夫である銀二郎（寛一郎）と、トキが女中として仕えるレフカダ・ヘブン（トミー・バストウ）の恋人、イライザ・ベルズランド（シャーロット・ケイト・フォックス）が登場する。物語が中盤に入り、怪談を通じてトキとヘブンの距離が近づくなか、大きく動き出す展開に視聴者の期待が高まっている。
「ばけばけ」第12週「カイダン、ネガイマス。」（第56～60回）振り返り（ネタバレあり）
連日の金縛りに悩むヘブンに、トキはお祓いを勧めようとしたが、通訳の錦織友一（吉沢亮）がヘブンと距離を置くようになったため、自分の考えを伝えられない。錦織は、ヘブンの「人と深く関わらない」という言葉に失望。学校だけの関係にとどめることを決めていた。トキはそんな錦織に「お祓い」の英語表現を教わり、拙い英語でヘブンを大雄寺に連れ出した。ヘブンは神社の荘厳な雰囲気に感動。すると住職（伊武雅刀）が寺に伝わる怪談「水飴を買う女」を披露した。その内容に心を打たれたヘブンは怪談への強い興味を示すようになる。意を決したトキは、自分が怪談好きで、多くの物語を知っていると告白。興奮するヘブンに、銀二郎から教わった「鳥取の布団」を語った。日本語を半分も理解できなかったにもかかわらず、トキの語り口に心を動かされたヘブンは、何度も同じ話をするよう求めた。トキは一切嫌がらず、逆に、存分に怪談を語れる喜びに包まれ、幸せな気持ちになった。
トキは、ヘブンのために、大雄寺に「水飴を買う女」を聞きに訪れる。花田旅館では、夜な夜なヘブンと怪談を語る喜びを主人の花田平太（生瀬勝久）たちに伝えるなど、トキは幸せの最中にいた。
そんなトキのもとを錦織が訪ね、怪談がヘブンの日本滞在記の「ラストピース」になるかもしれないため、怪談を話してほしいと頼んだ。トキは、既に話し始めているとうれしそうに返す。錦織は、学校でのヘブンの様子などから、怪談がラストピースになると確信。その一方で、ヘブンが新聞記者で滞在記を書くために来日していること、怪談がそのラストピースになり、怪談について書き上げれば滞在記が出来上がり、ヘブンが目的を達成することに言及し、「つまりだ…。キミが怪談を語れば語るほど、滞在記は完成に近づき、先生は、ここからいなくなるということになる」と述べた。つらい現実を突きつけられたトキはためらいながらも、ヘブンにせがまれ、この日は「水飴を買う女」を披露した。
ある日、松野家に1通の手紙が届く。宛名はトキ。差出人は…銀二郎だった。
第13週「サンポ、シマショウカ。」の予告は「おトキちゃんとやり直したい」という銀二郎が、トキの手を握りながら説得するカットからスタート。そしてイライザがヘブンに抱きつき、再会を喜ぶ場面が続いた。銀二郎は高級そうなスーツを着ており、かつてとは異なり羽振りがよさそう。またトキ、銀二郎、ヘブン、イライザの４人が顔をそろえる展開もあるようだ。一瞬だが、銀二郎にイライザが寄り添うようなカットも。そしてヘブンとトキが橋の前で見つめ合う、引きのカットで予告は締められた。SNSには「ぎ、銀次郎！？」「（マッサンの）エリー…違った、イライザ！」「来週のばけばけの予告編を見て興奮している」「銀二郎やっぱりええ男や。だけど今じゃない！」「ばけばけどうなっちゃうの〜！？」「来週の予告編見てまた床を転げ回ってますw そりゃ最終的にヘブン先生と結婚するのは分かってるけどさ来週は大変そう。銀二郎、退場したんじゃなかったの？」「ばけばけにマッサンのエリーが…と思ったら、昼の朝ドラ再放送でマッサン始まるのね」といったコメントが殺到している。
朝ドラ「ばけばけ」とは？
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン（小泉八雲）をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」（テレビ東京）や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」（総合）などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。
