15日発生した東京・赤坂の高級個室サウナ店「サウナタイガー」で男女2人が死亡した火災では、サウナ室のドアノブや非常ボタンなどに不備が相次いで発覚し、警視庁は業務上過失致死の疑いも視野に捜査中だ。SNSでは、サウナ愛好家を中心に運営会社に対する不信感が強まっており、なかには1982年に発生したホテルニュージャパンの火災を思い起こす人も現れている。
この火災では、18日までにサウナ室のドアノブが部屋の内側と外側でいずれも外れていたことや、サウナ室内で非常ボタンが押された際に事務室に知らせる「受信盤」の電源が入っていなかったことが判明。店のオーナーは警視庁の聴取に「今まで受信盤の電源を入れたことがない」などと話しているという。
「令和のホテルニュージャパンだよな」
これらの一連の報道に対し、SNSでは「月額料金をみて、そんだけ取るなら設備整えろってなった ホテルニュージャパンかよ」「ホテルニュージャパンの事件と同格の事案ですよね」「令和のホテルニュージャパンだよなあれは」などと43年前の大惨事を想起するユーザーが続出した。
では、ホテルニュージャパン火災とはいったいどういう火災だったのか。1982年2月8日未明、東京都千代田区の同ホテルで、宿泊者のたばこの不始末による火災が発生。火は9、10階に燃え広がり、33人が死亡する大惨事となった。また、スプリンクラーが配管につながっていない、防火扉が閉まらないなどホテルの防火対策の不備も明らかになった。

