米大リーグ、ドジャースのアンディ・パヘス外野手(25)が来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバ代表として出場することを辞退すると18日(日本時間19日)、キューバ系メディア、スイングコンプレトのダニエル・デマラス記者がXで伝えた。
キューバ野球連盟(FCB)は前回大会から亡命選手の代表チーム招集を解禁していたが、キューバ政府やFCBの方針に賛同することが条件となっているほか、期待されていたキューバ系米国人の代表チーム合流を認めなかった。これを受け、アロルディス・チャプマン投手(37)=レッドソックス、ルイス・ロベルト外野手(28)=ホワイトソックス=らビッグネームが「全員がプレーできるようになるまで代表に戻らない」との意思を示している。
ハバナ生まれで、16歳の時に米国に亡命したパヘスは、かねてWBC出場を熱望していたが、報道によると辞退理由は「FCBがキューバ系米国人選手の参加を拒否したことを受けての反発とみられる」とされている。
所属球団が出場を認めるかどうかが理由ではなく、政治的な理由で有力選手を呼べない状況に同メディアは「キューバ野球にとって最悪の失態が続いている」と嘆いた。

